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2008年 11月 27日
以前は「このブログに書いたことを本にして子どもに残してやりたい」と思っていて、それはつい最近までブログという形で何かを書くことの動機付けにもなっていたのだが、それ(本にすること)はやめることにする。
(私が生きて娘を、そして息子を育てている限り、)「私が何を考えたか」ということはきっと重要ではないのだ。全然重要ではない、とまで言うつもりはないけれど、それは本当に些細なことなのだと思う。 娘や息子の中に残っていくのは結局、「私が何をしたか」、つまり、「娘や息子に日々どう接したか」ということだけである。 ひょっとしたらそこから見れば「私がどう感じたか」ということですらどうでもいいことなのかもしれない。 それはごく当たり前のことなのだろう。 でも書いていると「書く」ということに呑まれてしまうようなところがあって、そういう本末転倒を避けるためにあらためてここで宣言したい。 私はここに書いたことを子どもに残さない。 そして、それと一緒に私は書くことに対する動機を捨てることにする。 「私が何を考えたか」「どう感じたか」ということはどんなにがんばって形に残しても誰の中にも残らない。 それでいいと思う。 今まで私が娘にしてきたことの中には「間違い」がたくさんあった。今だってある。これからもあるだろう。 散々考えた上の結果にさえたくさんの間違いがあった。というより、むしろ、そういう間違いの方が多いくらいだと思う。(反対に、考える前に何かする、ということが大事な時は意外と多い。) 結局、試行錯誤していくしかないのだ。 私がここで言おうとしているのは例えばこういうことだ。 私は子どもに傷ついて欲しくないと思っている。或る程度の傷はしょうがないし必要だとも考えているけれども、それを見ることは辛い。だからつい、なるべく傷つかないように、というふうに考えたり行動したりしてしまう。 ましてや自分が子どもを傷つけることはしたくないと思っていた。せめて自分だけは、と。 しかし一緒に暮らしていく上で全然相手を傷つけないでやっていくのはしょせん無理な話なのだ。 「子どもに傷ついてほしくない」という感情は当たり前のもので、或る意味とても「正しい」。 しかしその正しさは矛盾というか、どこかに間違いを孕んでいる。 極端な話を持ち出せば、私が母親であるということ自体が娘の何かを既に損ねてしまっているのだ。 それがこれから先彼女自身の力で取り返しがつくものなのかどうか、正直なところ、私にはわからない。 そのことは私に罪悪感を抱かせる。 でも罪悪感は何にもならない。きっかけにはなってもそれ以外の何の役にも立たない。 私がすべきことなのは、娘の傷を-それが自分が与えたものであっても他の誰かが与えたものであっても-含めて彼女の全てを引き受けることだ。 回復できるものならそれを全面的にバックアップしなければならないし、自分にそれが不可能であっても将来彼女の力でそれが取り返しがつくものなのだと信じていなければならない。その「信じる」は今の私にとってはtrustというよりbelieveなのだが、とにかく信じていなければならないのだ。 「子どもを守る」というのはそういうことなのではないだろうかと思い始めている。
by liyehuku
| 2008-11-27 15:14
| Diary
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Comments(8)
うわあ、ワタシも最近同じ様なこと考えてました。
>娘の傷を-それが自分が与えたものであっても他の誰かが与えたものであっても-含めて彼女の全てを引き受けることだ。 最近母について考えることが多かったのですが、結局そこで出た答えは母の苦しみは娘の私が癒せるものではない…ひいては母だけでなく、人はみな自分の傷を自分で癒していくしかない…ということでした。 娘の、または母の、背負った荷物を肩代わりすることは出来ないのだと。 その荷物を背負わせたのが自分だとしても、「重たいね」「重たいね」と言ってやるしかできないのだと。
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liyehuku at 2008-11-30 15:28
こういうのを「シンクロニシティ」っていうんでしょうか。
実はそちらのブログで記事を拝読して私も「うわあ」と思い、コメントを書こうとしたのですがうまく言葉になりませんでした。 確か以前、どなたかが、 「子どもの何かを責める時、それがたとえ母親からの影響だったとしても短絡的に母親だけを責めることはできない、母親が背負ったものを見、そのまた母親が背負ったものを見なくてはならない」 という意味のことをおっしゃってました。 うーん、誰だったっけ?河合隼雄だったかなあ。 綿々と続いているってことなんでしょうね。 <続く>
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liyehuku at 2008-11-30 15:29
<続き>
最近、娘とぶつかることが多くなりました。 本人が成長しようとしている分、頑張って「お姉ちゃん」しようとしている分、その反動がすごいというか。でも、単に赤ちゃん返りしてるというのではなくて、これまで比較的「いい子」だった子が自分が自分を生きていくためにこれまでの分を必死に取り戻そうとしているかのように見えます。 その分、私も必死なのですが、娘に少しでも親離れしてもらおう、少しでも多くのことを自分でやってもらおうとしているはずの私が、娘を叱り付けるたびに、 「こうやってがみがみいうことで私は娘を自分に縛りつけようとしている。娘を自分の手中から手放さないのは私の方ではないのか」 という気がします。 というわけで、最近、娘との関係が不安定になりがちというか、(楽観的に見れば)過渡期というか、そういう感じです。 <続く>
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liyehuku at 2008-11-30 15:29
<続き>
「どうも娘としっくりいかないなあ」と思う時、思い出すのは決まって私が幼い頃の母の姿で、「ああ、お母さんもちょうど今の私みたいだったんだなあ」としみじみ思います。 最近寝ている間に見た夢を記録しているのですが、そのおかげか自分や周囲の人のことをずいぶんと落ち着いて長い目で見られるようになったような気がします。 (シンクロニシティついでに河合隼雄と彼の夢分析、お薦めです。) と言いつつも、話し方や表情、仕草が日に日に自分に似てくる娘を微笑ましく思うどころか、「どうしてあんたまでそうなのよ!」「母さんはあなたに別の道を歩いてほしかったのに!」とむしろもどかしさと苛立ちを感じるあたり、まだ消化しきれてませんが。 <終わり>
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kana
at 2008-12-01 19:52
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あんまりにも感動したので、ブログに紹介してしまいました。
注釈があったらコメントしてください。また、もしご不快でしたらご一報ください。(削除しますね) うちも今再び赤ちゃん返りで、きーっしています。下が手が掛からなくなったら出てきた赤ちゃん返り、という感じです。 うちも言葉遣いが似てきた…。 「ねえ、ママそういう言い方してる?」ときいたら「ウン」といわれたので、「こんどからやめるね(ものすごい落ち込み)」と言っておきました。 ああ、本日も未熟者。 河合隼雄、探してみます。 夢分析って最近夢見てな…と思ったらそう言えば先日ゴキブリの夢を見た!これってどうなんだろう。
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liyehuku at 2008-12-02 12:46
不快だなんてとんでもない。
この記事に関しては私こそkanaさんにお礼を言いたいです。
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at 2008-12-03 15:37
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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liyehuku at 2008-12-05 07:05
カギコメさん、どうも。
カギコメさんのお話をうかがって「やっぱり保留にしておこうかな」という気になりました。 私も「あの時母はどういう気持ちだったんだろう?」と知りたい、でも今さら尋ねられない(仮に尋ねても多分覚えていないはず)ことはたくさんあります。 でも心構えは「残さない」のままでいこうかな、と。 今までこのブログも含めていろいろなことにかこつけて娘と接することをおろそかにしてしまったような気がします。 ブログの他には家事、特に料理とか。家族、特に子どもの健康のために、と思うあまりに必要以上に力を入れすぎたような。 子どものために、といろいと考えることは決して間違ったことではない。それなのに、気がついたらいろんなことが間違っていてどこからどうやって手をつけていいのかわからない・・・・・・今、そんな状態です。
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