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2015年 04月 27日
「小学校や幼稚園・保育園の近くで相次いで猫の死骸が見つかっている」というニュースに関連した会話の中で、上の子から「何でもいいから何かを殺してみたいと思うことがある」という発言があった。直感的にここで会話を終えてはいけないと思った。でも何をどう話すかは難しくて見当もつかなかった。とりあえず慎重に言葉を選びながら会話を進める。
「たとえばどんな動物?」 「ネズミとか…」 「殺してみたいっていうのはどうしてなのか自分でわかる?」 「中がどうなっているのか、開けてぷにぷに突ついてみたい」 「学校や何かであなたの他にもそういう風に思ってる人はいる?」 「他の人に話したことないよ」 「たとえば何かを殺してみたいと思ったとして、それを言葉にしてお話を作ったり、絵に描いて漫画にしたりっていうやり方もあるよね。そうじゃないってこと?」 「自分で中が見てみたい」 「そっか…。それは自分でやってみるっていうのが意味があることなのかな。たとえばね、怖い映画とかにそういうの出てくることがあるでしょ。お母さんも時々そういう映画を観ることがある。あなたたちがいない時とか寝た後なんかに」 「男の子にはそういう映画や何かを観てる子がいるよ」 「でも、そういうのを観たり、本で調べたりするのとは違うんだよね?中が知りたいというだけだったら本で調べることもできるよ」 「…」 「ネズミかあ…」 「ネズミだったら家の中に出て怖いからって殺す女の人もいるでしょ?」 「そういう人もいるかもしれないけど、その場合はネズミがダニや病気を媒介するから駆除するためだよね?だから普通は毒入りの餌を撒いて駆除する。そういう人にはネズミには自分に知らない所で死んでて欲しいっていう人がほとんどだし、害虫や害獣を駆除する専門の業者に頼む人も多い。…あなたが見てみたいっていうのはそういうことじゃないんだよね?何か動物を解剖してみたいっていうんだったら、解剖することが必要な仕事をしている人もいるよ。まあ、そうなると実際に解剖できるようになるまで時間はかかるけど」 「…」 「えーとね、魚じゃだめなのかな。魚が一番手っ取り早いかな」 「…」 「うーん、だったらたとえば鶏とか?たとえば他の国だと鶏を食べる時市場で生きた鶏を買うところもあるよね。バングラデシュだと買ってきた鶏を家でそのうちのお父さんがシメることが多い。家でできない場合は市場でシメて食べるために捌いてもらうこともできる」 「鶏はいいかも」 「日本でもそういうことを教えてくれる所はあるよ。実際に自分たちでシメて捌いた肉を料理して食べるような活動をやっているような。ただね、実際に自分で鶏を捌くとその後鶏を食べられなくなる人が結構いる。お母さんやお父さんのお友達のMちゃんがそうだよ」 「なんで食べられなくなったの?」 「生きているのを自分で殺すのはかなりしんどいことみたいだよ」 「鶏が食べられなくなるのは嫌だなあ」 「鶏、美味しいしね。貴重なタンパク源だし。…じゃあさ、とりあえず魚から入ろうか。今度お父さんとニジマス釣りに行った時にその場で自分で捌いてみるのがいいと思うよ。それが一番近道だと思う。で、あのね、それが魚や鶏じゃ気が済まないってことになったらってことなんだけど…」 「何かを殺してみたいって思うことと実際に殺してみることは別だって話になってる。殺したいって思うことはいいとか悪いとかそういう問題じゃないってこと。心の中で思っていることをいいことか悪いことか決めようっていう考え方もあって、それは法律じゃなくて信仰によって決まる。信じている宗教によっては禁じられていることがある」 「今の私やあなたがいる社会ではそうやって心に思ってることは罪にはならない。でも、実行に移して動物や他の人を傷つけたり殺したりすると、それは犯罪。動物の場合だったら動物虐待ってことになるし、相手が人だったら傷害罪とか殺人罪になる。大人だったら裁判で裁かれる。あなたは子供だから大人とは扱いが違ってくるけど。でもあなたがやったことは法律で判断される」 「一つ覚えておいて欲しいんだけど、あなたが何かを殺したくなって、それが何か自分の中で決まって、じゃあどうやって殺そうかなって方法を考え始めたり、道具を揃えたいと思うようになったりしたら、たぶん、それはお父さんとかお母さんと一緒にお医者さんに行った方がいいのよ。心療内科とか精神科とか。そういうお医者さんに行ったら、じゃあ、カウンセラーのカウンセリングを受けてみましょうか、という話になったり、もしあまりにそういう気持ちが強すぎるようならそれを抑えるために薬を飲みましょうかという話になったりすると思うけど。でも、とりあえずはお母さんかお父さんに言ってくれるかな」 「でも、どっちみち道具が欲しくても私には買うお金がないから買えないでしょ」 「いや、お金があるかどうかの問題じゃないのね。お金はあると思うな。でもあったとしても、道具が欲しい時はあなたはお父さんかお母さんに相談しなくちゃいけない年齢だと思う。こういうことっていくつかステップがあって、そのステップをいつどうやって進むかっていうのは、あなたとお父さんとお母さんが一緒に話し合って決めなくちゃいけないことだから。将来的にはできるようになるけど、今はダメっていうことは多いと思うけど。それはしょうがないんだよ」 生きているものが死ぬということはどういうことなのか… 自分がそれを左右することーはっきりと言ってしまえば殺生権を握るーことを自分の中にどう収めるのか… 私は親として娘と話し合うことで、彼女の体験の範囲を交渉によって決めることはできるかもしれない。でも彼女が得た実感については彼女の言動によってそれを把握することしかできない。
by liyehuku
| 2015-04-27 22:53
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