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2005年 10月 24日
妊娠中、歯のかぶせ物が取れたので歯医者に行った。今年の初めに夫が虫歯の治療に行ったのと同じ歯科医院だ。夫の職場にはそこを利用している人が多いせいか、他の日本人駐在員(とその家族)の多くもそこを利用してきたようである。
夫が行ったことがあるのでこっちもそこの様子がわかるし歯科医院の方も外国人の対応に慣れているという二つの点でまず患者としては何となく安心できるし、それに加えて特に日系企業の日本人駐在員の対応に慣れているというのは治療に関して夫の会社に提出する書類を書いてもらう時の説明が楽なのがいい。 初診で治療についての説明を受けている時に 「あなたの英語、素晴らしいわね」 と褒められ、出産を控えて不安になっていたのかいろいろと自信がない時期だったのでものすごく嬉しかった。(*1) 褒められたのは嬉しかったがその後で「どうやって英語を習ったの?」と聞かれて答えにつまる。 「えーっと、学校で習ったから・・・・・・かな。中学、高校の6年間、とあと大学でもちょっと習ったから8年ぐらい習ったことになるし」 と答えると「でもそれだけじゃないわよね」と言われたので、しばらく考え込んで 「うーん・・・・・・前にバングラデシュで2年間暮らしていたことがあって、行く前にベンガル語を勉強して現地でもベンガル語で生活していたんだけど、2年間が終わって日本に帰った後に何故か英語が前より上達してて・・・・・・現地では特に英語を使っていたわけじゃないから不思議なんだけど、母国語以外の別の言語を学ぶことが英語の上達にも関係したみたい」 と答えた。何だかものすごく回りくどい理由だが、これはこれで結構大きな理由である。とは言えそれにしてももっと直接的な理由があるような気はするな、と思いつつそこでいったんその話は終了した。 その後、治療(正確にはどの部分にどういう治療が必要かを調べるためのチェック)に入ってから急に思い出した。 テレビだ、テレビ! 私、映画が好きなのでテレビのケーブルチャンネルばっかり見ている。ケーブルテレビの映画チャンネルでは数ヶ月単位で同じ映画を何度も放映するし、私もまたそれを飽きもせずに何度も観ているので英語が得意なわけでなくてもそのうち台詞はだいたい頭に入ってくる。しかも非常に節操のない映画好きでジャンルを限らず手当たり次第に観ているので、語彙も豊富になったしいろいろな言い回しを知ることもできた。 この勉強法(?)で不満なのは、インプットに対してアウトプットが、つまり仕入れる情報量(語彙、言い回し)の中で日常生活で使えるものが意外なほど少ないということだ。何故かというと、映画みたいなドラマチックなシチュエーション、日常生活でそうそうあるものではないからだ。アメリカ人だってたいていの人は平々凡々と穏やかに暮らしているのである。 そう言えば、昔はよく「欧米の人ははっきり物を言う」とか「感情表現が豊かだ」みたいなことが言われていたな、と思い出す。特に「はっきり物を言う」に関しては、単に「欧米の人は」ということではなくて欧米でも英語圏の人はというニュアンスがあったような気がする。もっとはっきり言えばこれを言う人が念頭に置いていたのは主にアメリカではなかっただろうか。今、実際にアメリカで暮らしてみて、その点でそれほどはっきりアメリカと日本で違いがあるとは思えないが、いろんなドラマチックな展開が繰り広げられる映画(ほとんどが英語映画。しかもアメリカ映画が圧倒的に多い)の数々をぼんやり眺めながら、それにも一理あるかもしれないなと考えてみる。 例えば一つの単語が持つ意味の広さの違い。日本語の単語だとわりと一つの単語の意味が限定されているが、英語だと一つの単語が持つ意味がもっとバラエティに富んでいるような気がする。例えば"Sorry"。「ごめんなさい」と謝る時にも使えば、近親者が亡くなった人に対して「心からお悔やみを申し上げます」という場面でも使えば、「(お前にこの仕事を任せたのは大失敗だった。)後悔しているよ、全くもう!」と言う時にも使う。人称代名詞の"You"も単に単数(「あなた」)も複数(「あなた方」)も意味する、というだけではなく、話し相手とは直接関係なく単に「人」という意味でも使われる(「人は○○するものだ」というような場合)。映画を観ていると"You"をこういう一般的な「人」という意味で使うのはごく普通のことのようだ。 つまり、同じ言葉でもシチュエーションの違いとか前後の話の流れによって意味が変わるということだが、もちろんシチュエーションや前後の話の流れだけではそれがどの意味なのかはっきり伝わらないことも多い。特に一般的な「人」という意味で使われる"You"は映画の台詞でも会話に何気なく紛れ込んでいおり、こりゃ、英語ネイティブでも混乱することがあるんじゃないかと思う。ジョークや嫌味なんかだとわざとはっきりさせないで意味をかけていることもある(しかもはっきりかけていることもあれば何となくあいまいにかけていることもある)が、意味が曖昧になってトラブルが起こるのを避けるためにたいていの場合は「意味」をはっきりさせようとするだろう。そのために話し手は表情や、時には身振り手振りも交えて自分が使った単語がどの意味なのかをはっきりさせるのではないだろうか?それが日本人から見ると「はっきり物を言う」という風に写るのでは? という仮説を立てて夫に話してみたところ 「うーん、それもあるかもしれないけど、結局いろいろな人がいるから誤解を招かないようにより単純で平易な言い方をしているというだけなのでは?」 という返事。やっぱりそっちの方が理由としては決定的なのかなあ。 だいたい「意味の広さの違い」とは言っても、英語を母国語としない人(私)が日本語の単語から英語の単語を理解しようとして、つまり英語の単語の意味に日本語の単語の意味を強引に充てようとしているから英語の単語の意味が多岐に渡っているように見えるだけで、実は英語の感覚からすれば意味(というかニュアンス)は一つなのかもしれないし。 いろいろな人がいるからという点で特に日本と比べると、アメリカは国外からの人の出入りが激しく、英語ネイティブでない人とコミュニケーションをとる時に誤解やそれから生じるトラブルを避けるために、表現としてはっきり伝わることが重要になるということがありそうだ。 バングラデシュでも協力隊員慣れしている人は隊員相手だとできるだけ簡単で、或る程度型の決まったベンガル語表現をしてくれていたしな。 ところで、英語の先生と話をしたりアメリカのテレビ番組とかアメリカ映画を観たりしていると、アメリカ人ってどうも「アメリカには王室(とか皇室とか)がない」ということにプライドを持っているのではないかと思う。それも、現代では王室・皇室とは言ってもイギリス王室のように「君臨すれども統治せず」だったり日本の皇室のように「象徴」だったり政治的な実権を持たない場合が多いと思うのだが、そういう場合であっても現時点でどうかという見方ではなくて、あくまでも「昔の階級制の名残り」として見ているような気がする。少なくとも「同じ人間なのになんで生まれつき特別扱いされるのかさっぱり理解できない」とは思っているらしい。「見方」がどうの、というよりはそもそも彼らにとってはナゾなのである。 だから「アメリカには階級制がない」と思っているアメリカ人が大半だと思うのだが、かといって日本ほど社会構造がフラットではないので、現実にはコミュニティ毎に住み分けが進んで、「本来はコミュニティ間に上下関係がなくても」「事実上の階層みたいになっている」実態はある。 イギリスなんかだと表向きはどうあれかなり厳然と階級制みたいなのが残っており、「本来はコミュニティ間に上下関係がなくても」という部分が抜け落ちているので、階級ごとに使う英語が全く違うということになるのだろう(憶測)が、アメリカだと「本来は・・・・・・」という部分がアメリカ人の心意気として落とせないのと、現実問題として個人の日々の生活で別のコミュニティの人と接する機会が多いのとで、日常生活で接する相手がどのコミュニティに属していても話が通じるような、「平易」で「誤解を招かない」言い回しが生まれてくるのかもしれない。そういう点でアメリカという国は欧米の他の国からも「はっきり物を言う」というイメージを持たれているのではないかと思う。 *1 その日、会社から帰宅した夫にそのことを話すと 「そりゃ、○○ちゃん(私のこと)がすごいからじゃなくて他の日本人の英語が(自分のも含めて)よっぽどひどいからだよ」 とあっさり言われた。 その時はまあそれはそうかもしれないけどちょっとは自信を感じさせてくれよと思ったのだが、その後何回か通ううちにどうやらその歯科医院では「何かしら褒めて患者が治療中に感じる苦痛を和らげる」のが方針らしいことがわかり、どのみち自信を回復するにはあまり役に立たなかったと思われる。
by liyehuku
| 2005-10-24 02:52
| Outside the Country
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Comments(4)
Commented
at 2005-10-25 02:53
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
at 2005-10-25 02:53
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
liyehuku at 2005-10-25 05:16
>僕のURLがブロックされているみたいなんですが...。
えぇ!!なんでだろう? トラックバックのスパムがあまりに多かったので、それを防ぐのに半年くらい前にURLの拒否設定というのをやったのですが・・・あれが原因か?.comやら何やらで或る程度一括して拒否するように設定したんですよね。そういや確かURL拒否にするとコメントも拒否されるはずだな。 拒否設定をもう少しゆるくできるかどうか試してみようと思います。
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Commented
by
kone
at 2005-10-25 23:02
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そうですね。テキスト埋め込んで、さあ「送信」と思ってボタンを押したらはじかれて、戻ってきたら文章消えてたってことがあったような...。
春先のことでした。 ところで、このスタイルシート、シンプルでよいですね。僕もこういうのにしたい。
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