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2006年 05月 31日
日本食材店でアマダイのあらを買ったのを煮付けにした。
調味前のだし汁と酒で煮立てただけのものを少し取り分けておいて、ほぐした身をサツマイモの蒸したのと混ぜて娘に食べさせる。 食べさせている最中にふと、 「ん、アマダイって他の魚に比べて含まれる水銀の量が多かったような・・・・・・」 ということを思い出した。 妊娠が判明した時に産婦人科でもらった"as your baby grows"という冊子で確認してみると確かに、 "Fish is an excellent source of protein, but you should not eat swordfish, tilefish, shark or king mackerel because they can contain dangerously high amounts of mercury" とある。 "tilefish"というのがアマダイのことだ。ここに水銀ということではとかく話題に上るマグロの名は挙がっていない。ということはアマダイはマグロよりもっと含まれる水銀が多いのか。しかも「あら」って他の部位に比べても多いんじゃ・・・・・・。いやそれはダイオキシンか? いろいろと心配になってきたので、ネットで調べてみる。 愛知県衛生研究所の「魚介類中の水銀濃度から魚の食べ方を考える」に、日本の厚生労働省の指針がわかりやすくまとめてあった。 アマダイについては特にデータが見当たらないのだが、同ページの表をざっと眺めるにキンメダイやマグロと同じようなものだろうと勝手に判断する。ということは、「1回約80gとして週に1回(1週間に80g程度)」ということになりそう。 しかし、この目安はあくまで妊婦を対象としたものであり、同ページにも、 「今回の注意の対象は妊婦に限定されたもので、子供や一般の人に対しては、現段階では通常食べる魚介類による悪影響が懸念される状況ではないことから、「注意事項」の対象とはしないとされています。そして、魚介類の摂取は人の健康に有益であり、この「注意事項」が魚介類の摂食の減少につながらないように正確に理解されることを期待したいとされています」 とある。 要するに今回(私と娘が)食べたくらいの量じゃ娘に特に問題はないということか。 ただ体内に蓄積される水銀については、日米間でかなり温度差があるようだ。何ヶ月か前の日本語の新聞か雑誌にあった米国産牛肉の輸入再開をめぐる報道で、米国側の関係者の1人が、 「米国ではBSEに対する消費者の反応は冷静。人体に影響があるかどうかの確率の高さからいえば、むしろマグロなどの魚介類に含まれる水銀の方が問題視されている。日本人はなぜ牛肉ばかり目の敵にするんだ」 と嘆いていた、という箇所があった。(記憶に頼って書いているので正確な引用は出来ないが。) そういえば、ちょうど米国では市販のツナ缶に、水銀含有量が多いために本来含まれるべきではなく、缶の表示上も含まれていないことになっているマグロの種類だか部位だかが実は含まれている、ということが問題になっていた時期でもあった。 水銀が人体に及ぼす(と見られている)影響についての米国内の意識については、 3/25/2006: 「大根とはんぺん、たらこの煮物」(『わが家で楽しむ北京のおかず』) 1/10/2006: 小児用予防接種ワクチンに含まれる水銀 でも触れたことがある。(*1) 数ヶ月前の日記に「最近、豆料理に凝っている」と書いた。別にもう飽きてしまったわけではない。凝っていたいのは山々なのだ。 しかし、スーパーで買う乾燥豆や冷凍豆、豆腐などの豆製品の表示を見ると"All natural"とか"Certified organic"と書いてあるものばかり。 そりゃよかった、と最初は思っていたのだが、日本の新聞か雑誌で、米国の大豆生産者が、 「日本向けの大豆の出荷は割に合わないからもうやめるつもり。これからはより効率のいい遺伝子組み換え大豆の生産に力を入れる」(これも記憶に頼って書いているので正確な引用ではない) と言っていたのである。確か記事には、そもそも日本向けに大豆を生産している農家が既にすっかり減ってしまい、今ではほとんどないのだとも書いてあったはず。 それをやはり或る日ふと思い出して、 「ということは米国内向けの豆には少なからず遺伝子組み換えのものが出回っているのでは?なのに豆や豆製品を買う時に遺伝子組み換え作物を使っているという表示を見たことがない。日本と違って表示義務がないのだろうか? "All natural"の"Certified organic"表示しかないのは、ひょっとして遺伝子組み換えでも一定の基準を満たせば、"All natural"の"Certified organic"の表示が認められているのではないか?」 と心配になった。何となく豆料理を躊躇しているのはそのせいである。 BSEにせよ水銀にせよ遺伝子組み換え作物にせよ、或いは野菜に残留しているかもしれないダイオキシンにせよ、全く摂らないでいられるならそれに越したことはない。そうやって考えていくと日本の玄米に多いとされるカドミウム、ほうじ茶のアクリルアミドも気になるところだ。 でも日常の食生活で、肉に魚に豆に野菜に穀類に・・・・・・そしてお茶にさえ、つまりありとあらゆるものに常に徹底した意識を向けていることはそうそうできることではない。 結局個人としては、溢れんばかりのいろいろな情報の中から自分が何を信じて何を信じないか、何を気にして何に目を瞑るかという選択をすることしかできない。そしてごくごく一般的な消費者の一人としては、そうやって自分で選んで作り上げた基準に照らし合わせて、時に神経質なほど気にしたり時に目を瞑ったりしながら生活していくしかないのだろう。 しかし個人の情報はその選択すらも、輸入規制とかなんとか省の指針とかなんとか局の指導とか、いろいろな権威に左右されやすいし左右されざるをえないことも多い。そしてその権威もえてしてなんとか界の圧力に弱く、そんなこんなでやっぱり情報は錯綜する。 昨日、ずっと前にスーパーで買った黒目大豆を使って煮豆を作った。えいままよ、という気分で作ることにしたのだ。だって捨てるのもったいないし。 情報化社会って確かにストレスフル。 *1 『小児用予防接種ワクチンに含まれる水銀』の注(*1)で、ツナ缶について「確か母親は当時ダイエットが目的で毎日3缶食べていた、そしてそれが1日1缶程度までなら問題なかったのに・・・・・・ということだったような。(記憶が曖昧なのでこの数字は参考にしないでください。)」と書いたが、今回調べてみると、目安は「1週間に1缶」らしい。 以下、月刊 『生活と環境』 03年4月号:「さらに水銀を減らす努力を」より、 「食品医薬品局(FDA) はサメ・メカジキなどの魚を、妊娠中の女性や妊娠予定のある女性は食べないように警告している。州の健康局もツナ(マグロ)缶を1週間に1つ以上食べないよう勧告した」
by liyehuku
| 2006-05-31 11:09
| Diary
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Comments(3)
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by
yukotakeuchi
at 2006-05-31 16:41
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情報社会はストレスフル。わかります。「知らない方が気が楽」だけれど「知らない事が不幸を呼ぶ」かもしれないと思うと。
金目鯛については私もかつてニュースで原稿書いたことがあります。 でも大した量ではないので妊婦さんだけは しばしの間は食べない方がいいかも、くらいのニュースでしたけど 各社が厚生労働省の発表をもとに原稿にしたので一時期 金目鯛がぜーんぜん売れなくなって大変に。 「ものすごい量を食べない限りは大丈夫なんですよ」取材を新たにやったほどでした。 日本も食物に関してはBSEを始め、言葉は悪いですが「集団ヒステリー的」反応とも言えるほど情報に関して敏感に反応していると感じます。 自分の安全を守ることは大変大事なことですが liyehukuさんのように自ら調べた上で判断できるならばともかく 一つの情報で右往左往していたらストレスで何にも食べられなくなるのではないか、と思ってしまう。 情報を発信している側にいる人間としてはふさわしくない発言かもしれませんが やはり最終的には自己判断。 「これ賞味期限過ぎたけど食べられるかなあ」と食べ物の臭いをかいで自己判断で食べるのと同じかなと思うわけで。
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liyehuku at 2006-06-01 01:59
>やはり最終的には自己判断
様々な情報の中から自分で回答を出す、というのは本来、情報を受け取る側の仕事でしょうね。でも情報に正確さを求めるあまりつい情報の発信者にその自分が出すべき回答そのものを求めてしまう、ということは起こりがちなことだと思います。 そうなると自分の「選択の自由(+責務)」を放棄することになるし、発信者が情報を発信しにくい状況を作ることにもなってしまう。 でも同時にその「個人の選択の自由」がどこまで個人のものであるかというのはとても難しい問題で・・・・・・。(そこには選択というのは実は或る意味「自由」ではないということが大きく関わっていると思います。) <続く>
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liyehuku at 2006-06-01 02:05
<続き>
こう考えるとyukotakeuchiさんのお仕事の重要さに思いが至ります。 (ほんと、尊敬する。「んー、ほんとは何がやりたいとかそういうのないなあ」とぽかーんと私が考えていた時、yukoちゃんの希望職種や動機は明確だったよね。その後、自分の希望を着々と実現させている貴方の姿を見たり風の便りで聞いたりし、その姿をお仕事の難しさに照らし合わせると何か使命感のようなものを感じます。そして「彼女にはあの時から既にそれがあったのではなかろうか?」と、大学の就職活動の時のことを時々思い出すことがあります。) 私は個人的にごくごくひっそりとブログをやっているだけですが、それでも、せめて自分が書いたことのどこまでが他から受け取った情報で、それに対して自分が思っていることを書いてあるのはどの部分なのか、受け取った情報をどこまで正確に把握しているか、受け取った情報を自分の考えに従ってどう加工しているか、そういうことをできるだけに明確にして文章を書きたいと思っています。 >賞味期限 米国だと賞味期限内でも自己判断が必要だしねえ。輸入食材(日本食材)だと賞味期限の表示自体がないものも多いみたいだし。 <終わり>
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