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2006年 07月 14日
昨日、『空中キャンプ』というブログを見ていたら「立場逆転」(2006年7月11日)という記事があった。その中の、
『ゴキブリはとてもいやなものだが、わたしたちには、あらためて考えておかなければいけないことがある。彼らは、危険を察知すると、逃げる習性がある、ということについてだ。やつらは逃げる。人間をこわがっているのだ。現時点では。わたしたちは、それを当たり前だとおもっている。しかし、これが仮に、逆だったらどうか。想像するだけでおそろしいことになる。 「人間を見ると、襲いかかってくるゴキブリ」 書いただけで、戦慄が走る。たとえば、台所で見かけたゴキブリ。ものすごいスピードで、こちらに向かってくる。がさがさがさ。足にかみついてくるのだ。そんなことになったら、わたしたちは、悲鳴をあげて逃げだすしかない。完全に立場逆転である』 という部分を読んだ時、思わず心の中で「あなた、ゴキブリに頭をかじられたことがありませんね」と著者に問いかけた。 私は何度かある。バングラデシュでだ。 決まって就寝中だった。だから実は「襲いかかってくる」というのは大げさなのだが、それにしてもゴキブリってわりと積極的に人間の体をかじりにくる。 当時でも、首都ダッカの最新式のマンションなんかだと密閉性が高く、「ゴキブリホイホイ」や「コンバット」も効きそうな風ではあった。 しかしこれが地方の住居となると窓も出入り口もどうやったって扉はぴったり閉まらない。木の扉が湿気で反ったり歪んだりしているせいだ。時には下の方が朽ちている。雨季にはコンクリートの床に白くてフワフワしたカビが生えるくらい湿気が高いのだ。 それでも村にあるような昔ながらの家(土造り、葉っぱ葺きの屋根)ならまだ湿気を逃がせるようになっているのかもしれない。 都会の「最新式」(これも怪しいが)のマンションの場合、金属製で塗装が施された窓枠にきっちりガラスがはまっている。少なくともバングラデシュで窓は木製のものよりそういうものの方がずっとしっかりしていた。網戸もあったような気がする。(我が家の窓にも不審者侵入防止用の鉄柵と金網くらいは付いていた。しかしこれは外そうと思えば案外簡単に外れる。泥棒がわざわざ侵入してくる気にはならないだろうが、私に恨みがあるとか何とか特別な意図があって侵入してくる場合は役に立たなかったろうと思う。) 都会のマンションもドアは木製だったが、たいていの場合そういう所ではエアコンを使っていたので湿気によってドアが歪んだり朽ちたりするのが或る程度防げていたのではないか。或いはそもそも使ってある木材の質(木の種類や産地や加工方法や何か)が違ったのかもしれない。 とにかく私が住んでいた地方の家(一軒家)の扉はそんな状態で、蚊(マラリアやデング熱を媒介する)やゴキブリは出入りし放題。そしてアシナガバチも。食い止めようにもキリがない。 夏には明かりに集まってくる虫を狙ってカエルも頻繁に侵入してきた。侵入してきたカエルを最初は外に放り出していたのだが、或る時数えてみると一晩にゆうに11、12匹を超えていた。そこまでしか数え切れなかったのである。カエルを狙ってヘビが入ってくるのは嫌だったがきりがないので以来放っておくことにした。(カエルにしろヘビにしろそれ自体は嫌いではない。) 外から帰ってきたら自分のベッドに野良猫が寝ていたこともある。衛生的とはいえないがこれはちょっとほのぼのした。蛍が入ってくるのも風情があってなかなかいい。 しかし長期で留守をしている間にドブネズミに家を荒らされた時には泣きそうになった。空き巣に入られたような惨状だったのでショックも大きかったし、何よりドブネズミは嫌いなのだ。 もっともドブネズミが家の出入りに使っていたのは普段は使用していないトイレの排水溝だった。そしてそれもまた泣きたいくらい嫌だった。当時住んでいたのは始終天井や壁のコンクリートがぼろぼろ崩れて落ちてくるような家だったが、だだっぴろく部屋数も多かった。バスルーム付きのベッドルームが2つ、使用人用もしくは物置用の部屋が1つ、バスルーム1つ、リビングルームが1つにダイニングルームと小さな台所があった。ネズミの奴が予備のバスルームのドアにかじって穴を開けて進入路にしていたのは知ってはいたが、私が家にいる間はレンガとアルミホイルで何とか食い止めていた。 蚊対策のためにベッドには蚊帳を吊ってあり、寝る時には蚊帳の四方をマットと敷布団の間に挟んでおく。他の人に聞いた話だとゴキブリはどうもこのマットと敷布団の間に潜んでいたようだ。そして夜になると蚊帳の中に忍び込んできて人の額をかじるのである。 もっともバングラデシュのゴキブリは日本のもののようにすばしっこくない。おっとりしているので、見つけた後で慌てて新聞紙なんかを探し、それをおたおた丸めてからゆっくり狙いを定めても簡単にぺしゃんと潰せる。 しかし或る夜のこと。 一人でビール(ダッカの免税店で買った)を飲んでいた時に停電になった。停電自体は珍しいことではない。でも再び電気が戻ってきた時、まだビールが半分残っていたグラスの中にゴキブリが一匹入っていた。グラスからよたよたと這い出してきたそいつは明らかに酔っ払っている。 無性に腹が立った私は台所まで殺虫スプレーを取りに行き、それを奴に吹き付けた。私にとってはぺしゃっと潰すより殺虫スプレーで殺す方がより残忍なやり方だったのだ。 ちなみに今住んでいる辺りのゴキブリもおっとり型でぺしゃっと潰すのは容易なようだ。もっとも米国の他の地域には敏捷なのもいるのかもしれない。また、同じ種類のゴキブリでも都会に住んでいるのと田舎に住んでいるのとでは敏捷さが異なるのかもしれない。
by liyehuku
| 2006-07-14 01:20
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