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2006年 09月 19日
最近のローカルニュースに、ヒスパニック系の不法移民が交通事故を起こして相手のアメリカ人夫婦を死なせた、という事件があった。かなり大々的に報じられたので印象に残っている。
また州外か州内か忘れてしまったが、その直後、別の不法移民が同様の事故を起こした。やはりヒスパニック系だった。この事件も先の事件とひっくるめて大々的に報じられた。 報道では、どちらの事件の加害者にも事件の前に犯罪歴があったことがクローズアップされていた。 一昨日だったか、高速道路(Interstate)の脇に、個人で電光掲示板を掲げ、 "HABLA ESPANOL? WE SPEAK ENGLISH" というメッセージを流している人がいて、一部でレイシズムやヘイトクライムを助長するのではないかと懸念の声が上がっているというニュースも報じられた。電光掲示板の持ち主である中年男性はアメリカ白人で地元っ子のように見えた。 そのニュースと前後して、その日の早朝に起こった放火事件が報じられた。住人は逃げて無事だったが家は全焼。焼け出された被害者がインタビューに答えて、 「これはヘイトクライムだ」 と話していた。男性はヒスパニック系のように見えた。 警察だったかシェリフ・オフィスの調べでは、 「今のところ、ヘイトクライムと見なすべき事実はなく、被害者と周辺住民の個人的ないざこざにすぎない」 ということだった。 昨日の記事に書いた、Bob CorkerとHarold Ford Jr.のキャンペーンCM対決で、 Corkerから「不法移民に甘い」と攻撃されたFordは、 「そんなことはない。私は不法移民は厳しく取り締まるべきだと考えている」 と反論している。 まあ、政治家が「私は不法移民の取り締まりはあまり厳しくすべきじゃないと思うんですよね」などと言うわけはないのだが、選挙戦で「不法移民の取り締まり」が主な争点の一つになっているということは、少なくともテネシー州の有権者がその問題に大きく関心を寄せており、かつ不法移民は厳しく取り締まるべきだと考えている人が多いということは言えるだろう。 2004年からテネシー州は、市民権、永住権保持者以外の住民に運転免許証を発行しなくなった。正規の長期滞在者には免許証の代わりに運転許可証を発行している。許可証は正規のIDとして使えないので不便な思いをしている人も多いようだ。 私もテキサス州に引っ越すに当たって、果たしてテネシー州の運転許可証が有効なのか、向こうに行って住所変更程度の簡単な手続きで済むのか、それとも一から運転免許証を取り直す必要があるのか、何だかちょっと面倒なことになりそうだなあと思っている。 テネシー州のこの措置は連邦政府だかFBIだかが各州に出した勧告に従ったものらしいが、他の州はやっていない。テネシー州だけだ。 つまり、テネシー州は全米でも不法移民に厳しくしている州である(今後さらに厳しくしようとしている州である)ということが言えそうだ。 「運転許可証」も外国からの入ってきた人をコントロールするための一つの方法で、それは不法移民対策の一環なのかもしれない。 自分にも多少関係があることなので、これから取締りが具体的にどう厳しくなるのか(どういう対策がとられて私たちの生活にどう影響が出るのか)心配だ。 しかし一方で、法律や制度が今後さらに厳しくなっても個人(不法移民を含む)の生活にはあまり変化はないだろうという気もしている。 有権者であれば投票の際に、「不法移民の取り締まり」について問われれば「厳しくするべき」と答えるだろうが、これはいわば建前である。 中には「入国時の審査や取締りは厳しくするべきだけど、不法入国でも既にこっち側で生活している人に関しては人権が守られる程度の最低限の生活は保障されるべき」という人もいる。自分が親しくしている人に不法移民がいれば自然とそうなるだろう。 だから「建前」とは言っても、「本音では厳しくすべきではないと思っている」という意味ではない。「厳しくすべき」は決して嘘ではなく、本音でもあるのだが注釈が必要というところか。 アメリカ人の不法移民への接し方で、私がよく目にするのは、相手が不法移民であることを関知しないというやり方だ。 関知しなければサポートしても責めを負わなくて済むからである。 それは例えば、通報の義務がある人(推定)から尋ねられた時は「知らない」と答え、相手がその答えに納得して去る、という場面に表れる。 この場合、問われた人は「知らない(=関知しない)」と答えることで不法移民を積極的にかばっていることになるが、問うた人も「それ以上は追及しないし関知しない」という態度によって消極的にかばっていると言える。
by liyehuku
| 2006-09-19 11:28
| USA
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Comments(2)
liyehukuさん こんにちは。
テネシーの方も、ヒスパニック人口が増えているようですね。 ちなみにテキサス/カリフォルニアといった、ヒスパニック人口が多いところでは >>有権者であれば投票の際に、「不法移民の取り締まり」について問われれば「厳しくするべき」と答えるだろうが、これはいわば建前である。 これも建前さえ言いませんからねぇ。エルパソの人なんて、大抵は親戚や知り合いに危ない橋を渡っている人がいますからね、表立って不法移民や、法律の引き締めに関して口に出すことはまずないです。 そのあたりは来られると肌で感じることが出来ると思います。 まあこのあたり、アメリカ側の立場と、出稼ぎせざるを得ないメキシコ人の見方は全然違うはずです。 なぁんて同情する一方で、「アメリカ国歌をスペイン語で」とかいう動きには全く納得いきません。これが却って人種間の憎しみを生むと考えます。来ても慎ましやかに暮らせよ、おいおい、と異国人の私は眺めています。
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liyehuku at 2006-09-20 04:02
オシツオサレツさん、こんにちは。
>建前さえ言いませんからねぇ。 なるほどー。テキサス州はそうなんですか。それが却ってテネシー州や、似たような地理的位置にあり、ヒスパニック人口が目だって増えつつある州の人たちをぴりぴりさせているのかもしれませんね。 >「アメリカ国歌をスペイン語で」 これもちょっと似たような話がつい先日ローカルニュースで報道されました。どこかの市(確かノックスヴィルというわりと大きな都市)で英語を公用語とするかどうかの住民投票が行なわれたとのこと。 詳細は押さえていないのですが、多分、今までは公用語なんて定めなくても「当然英語使うでしょ」でやってこられたということなのだと思います。しかしヒスパニック人口が増え、それにしたがってスペイン語が広まるにつれ、スペイン語によって英語おびやかされていると感じる人が増えてきた。それが今回の投票実施の背景のようです。 エル・パソに家を探しに行く時、ヒューストンの空港で搭乗口のテレビをぼんやり見ながら「ああ、こういう報道番組やCMなんかもテネシーとはだいぶ感じが違うなあ」と思いました。 不安もありますが、とても楽しみです。
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