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2006年 09月 25日
昨夜観た"Mississippi Masala"(1991)という映画が面白かった。
観る前からTV GUIDEか何かであらすじは知っていて、てっきりデメトリアス(デンゼル・ワシントン)とミーナ(サリタ・チョウドリー)のラブストーリーだと思っていた。しかし実際には-確かに2人の恋愛がストーリーを展開させる起動力にはなっているものの-ミーナのお父さんの物語だ。そしてこの映画がラブストーリーであるならそれはミーナの両親のものでもある。 デメトリアスは米国で生まれ育った黒人青年。 ミーナはインド系ウガンダ人としてウガンダで生まれた。 しかしミーナはウガンダという国に関して、父の親友だったオケロおじさんの思い出以外に思い入れはない。確かに自分がかつてインド系ウガンダ人であったことは承知しているが、成長した彼女が自分のアイデンティティを再認識する時、米国(ミシシッピという土地柄が色濃く反映されている)とその中で自分が属するインド系コミュニティの間で板ばさみになりはしても、そこにウガンダという国は登場しない。 一方、ミーナの父親ジェイは違う。彼はウガンダで生まれ、人生の大半をウガンダで過ごした。 1970年代初頭、ウガンダでクーデターが起きた。クーデターを起こしたイディ・アミンが大統領に就任し、「Black Africanの血統を守る」ことを目的にアジア系住民を全財産を没収した上で国外追放した。ジェイと妻のキヌー、まだ幼かったミーナもその時に国を追われた。 ジェイはウガンダこそが自分の故郷だと思っているが、幼い頃から兄弟のように育ってきたオケロから国外に出るように説得された際、 "Africa is for Africans, for black Africans" と言われたことをきっかけに肌の色に関して、特に黒人に対してコンプレックスを持っている。 オケロだってイディ・アミンを手放しで支持しているわけではない。むしろおそらく反対の立場であることが映画では示唆されている。 しかしその承服できない部分も含めて、自分たち(black Africans)はそれを呑む責任を負っており、ジェイにはそれができないであろうと思った上の言葉だったのだろう。 ジェイが黒人に対して感じているコンプレックスは、オケロが言ったことが否定しきれないからこそのものであるように見える。 この映画で印象に残った言葉はデメトリアスがミーナに言う、 「ここには確かに人種差別(レイシズム)がある。でも皿に盛られた料理のうち、何を食べて何を残すか自分で選ぶことはできるよ」 という台詞。 もうひとつ、ジェイがキヌーに宛てた手紙に書いた、 "My home is where my heart is" という言葉も印象に残った。 "My home is where my heart is"というのは映画の題名なんかにも使われるような決まり文句で陳腐に響きがちなのだけれど、ここではちゃんと生きた言葉として使われている。長い間様々なものを背負って生きてきたジェイが使うとずしりとした説得力があるのだ。 この映画を観て、今度引っ越す先の隣家の奥さんのことを思い出した。彼女にはまだ会ったことがないがご主人とは話をしたことがある。 引越し先の隣家にはエル・パソのブリス米軍基地に勤務する、私たちと同じくらいの年の軍人とその妻が住んでいる。夫は3、4年前までドイツの米軍基地にいたとのこと。2人がドイツで知り合ったと聞いて、 「じゃあ、奥さんはドイツ人?」 と尋ねると、 「いや、えーっと、もともとはルワンダ出身。でも小さい時にドイツに移住して長く住んでいるからドイツ語が話せるよ」 とのこと。妊娠して今2~3ヶ月なんだと嬉しそうに言っていた。 今度借りる家はその男性のお母さんが家族経営でやっている不動産会社が扱っている物件。その関係で家を見学する時には彼が案内してくれたので、まだ住んでもいない家の隣家の事情にこんなに詳しいのである。 昨夜はケーブルテレビの映画チャンネルを腰を据えて観ようと思ったのだが、久しぶりすぎて目移りしてしまい、結局まともに観たのは"Mississippi Masala"だけだった。 "Mississippi Masala"の後、別のSTARZ系のチャンネルで『誰も知らない』をやっていたのを見かけた。観たいのはやまやまだったが、ダメなことのドミノ倒しというか、直せるようで直せない不可逆のボタンの掛け違えみたいなのが延々続いていて、発狂しそうだったのでやめた。 参照: IMDb: "Mississippi Masala" allcinemaONLINE:『ミシシッピー・マサラ』
by liyehuku
| 2006-09-25 01:24
| Movie/TV
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