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2007年 09月 18日
"SPOTLIGHT"、2007年9月7日号の3、4ページの和訳。
記事の筆者はDr. Novoa。 (※)は訳者(=liyehuku)の追記 「『一般的な』考えではそういうことになっているのかもしれませんが、実際には私たちは万能じゃありませんっ!!」 最近行なわれた産婦人科学会で、患者に対するケアについて激しい議論のやり取りがありました。以下に書くことは本当はその場で私と同じ産科医である出席者の1人に言いたかったことです。私は、患者に対するケアに関する方針が防御的医療によって骨抜きになり、それが私と同じ産科医たちによって「標準的なケア」として推進されていることに動揺していました。 彼の回答をわかり易く言い換えると、 「・・・・・・おれたちゃ別に医学的根拠に基づいた医療なんかする必要ないんだよ。ルールは多数決で決まるものだろ。医師としておれたちゃ自分の投票したい方に1票投じられるし、しかもそっちが世の中の大半が望んでることなんだよ!」 ということになります。 私が声を上げたのは、何も自分の立場上それが私の言うべきことだったからというだけではありません。私は彼の言ったことに心底うんざりしていたのです。私たちがこれまでの医学の歴史から人類が学んできたことに基づいた上で、患者にできうる限り最高のケアを行なうためには、絶対に医学的根拠に基づいた医療を行なうべきなのです。それが医師としての義務です。この方法で医療行為を行なうことによって、私たちは自分の奢り-いわゆる"God complex"(自分を神のようなものだと思ったり、そういう存在になりたいと思ったりすること)(「自分には何でも出来るし、周りは自分の思い通りになる」という全能感を持ったり、そういう感覚が持てる状況を実現しようとしたりすること)(※)-を忘れ、私たちが自分自身がそう扱われたいと思うような方法で患者を扱うことに心を注ぐようになるのです。 しかし議論の場で私をさらに動揺させたのは、その場にいた誰一人として彼の意見に異論を挟まなかったことです。このことは私にエドモンド・バークが言った、 「悪の勝利に加担するのに必要なのはただ一つ、善良な人々が何もしないことである」 という言葉を思い起こさせました。 「えーと・・・・・・あなたのおっしゃることはご立派ですが、私はどうして今そんな話を聞かされているんでしょうか?」 私の意見では、(私を含めた)産科医は多数決原理によって「標準的」と見なされるケアを医療処置として行なうことにしています。しかしその実、その「標準的なケア」は医療過誤訴訟を起こされるかもしれないという不安や医師の便宜のためにさんざん都合よく解釈されて使われています。私たちは、物事がどうあるべきか、ではなくむしろ、どうやったらことが簡単に済むか、という基準で医療を行なってきました。 このことは、米国で最も日常茶飯事的に行なわれる手術の件数が増加しているにも関わらず、産科医たちがそのことにずっと無関心でいた、という点によく表れています。その手術は美容目的の形成外科手術全てと婦人科系の手術全てを全部ひっくるめた件数より多いのです。その「手術」とは帝王切開のことです。 1970年代の米国では、出産における帝王切開の割合は5%きっかりでした。それが今では35%、つまり3人に1人が帝王切開で出産しています。これが何を意味するかというと、あなたが妊娠した場合、その「1人」になる可能性があるということです。 残念なことに、これほどまでに帝王切開の割合が多くなっているというのに、帝王切開で得られる結果や利点を経膣分娩のそれを比較してみても目覚ましい違いはありません。それはお母さんにとっても生まれてくる赤ちゃんにとっても同じことが言えます。 <続く>
by liyehuku
| 2007-09-18 13:10
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