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2011年 04月 04日
先日の記事でもちょっと書いたが、私たちが広島に帰省した頃は愛知以西の地域ではまだそれほど震災の影響は出ていなかった。
そのせいだろう。夫が出張から帰国しても埼玉の自宅に戻るのになかなか踏ん切りがつかなかった。子どもたちがまだ小さいこともあり、「アメリカに疎開する」とか「広島でこのまま疎開生活を続ける」という考えが何度も頭を過ぎった。どちらかといえば後者の方が現実的な案だった。 実家にいるのが無理だということは最初からわかっていたからアパートを借りることを考えていた。広島と岡山の県境あたりの地域(特に瀬戸内海側)は天災の被害が少ない地域であることもあって最後の最後まで悩んだ。 原発事故に関連して海外でパニックを煽るような報道があったとか、風評被害が広がっているとか、関東に在住する外国人が次々と日本を出国しているという話をよく聞くが、私もそういう外国人と全く同じような心境にあった。 結局、自宅に戻る踏ん切りがついたのは、一つにはもちろん、母に実家を追い出されたからである。 しかし、それよりも大きかったのは、 「チェルノブイリからポーランド・ワルシャワまでの距離はだいたい600km」(*1) 「チェルノブイリからスウェーデン北部までの距離はだいたいだいたい1600km」(*2) 「福島第一原発から尾道までの距離は780km」 という一連の事実だった。 日本は狭い。 「福島第一原発とチェルノブイリは違う。政府がきちんと対策を取っているのでチェルノブイリほど被害はひどくならない」 というのが一般的な見識だということはよく知っている。しかしそれは裏を返せば「(出荷制限や摂取制限などの行政的な措置がなければ)だいたい同じ」ということになり、私の頭の中ではどうしても「うっかりすると放射能の影響はだいたい同じ」という風に変換されてしまう。 だから正直なところ、今でも「アメリカに」という考えが頭を掠めることはある。子どもたちは2人とも米国籍を持っている。今こそ使うべきではないのか。 しかし、夫には「子どもたちをアメリカに疎開させる」という気はハナからない。 私自身も「今自分がいるべき場所はここなのだ」と思っている。(皮肉なことにその思いは震災を期に強まった。) だから子どもたちがここにいるのもしょうがないのだと思う。そういうものなのだ。 その一方で「本当にそうだろうか?」という気持ちも拭えないでいる。 「ここにいる」ということは私には必須のこと(運命)であるかもしれないけれど、果たして子どもたちにとってもそうなのだろうか? 私の運命は実は私だけのものじゃない。 運命さえも私1人のものじゃないのだ。 そんな当たり前のことに私は今さら気がついた。 たぶん私はこれまで自分の運命を学校で出された宿題のようなものだと思っていたのだ。 これまでの自分があまりに無知で能天気だったことに愕然としている。 *1: 参照 「例えば事故の時にポーランドでは、事故から4日目なんですけれども、国の命令ですよね。 それで乳牛に新鮮な牧草を与えることを全国的に禁止しているんですよね。 それから100ベクレル/リッターということは100ベクレル/キログラム以上の汚染ミルクを子どもやあるいはまた妊娠、授乳中の子どもが飲むことを禁止しているとか、4歳以下の子供は原則として粉ミルクを飲ませる。 この時は急きょ粉ミルク不足の分はオランダから緊急輸入をしている。 それから子どもや妊娠、授乳中の女性はできるだけ新鮮な葉菜類、葉物は摂取を控えるように指示している。こういうふうに対策をとったんですね」 *2: 参照 1000人につき3~4人という数字は「放射能の影響を受けたとしても極めて少ない」といえるレベルなのかもしれないが、子どもは大人より影響を受けやすいので不安を感じるには十分だ。
by liyehuku
| 2011-04-04 16:30
| Diary
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