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2014年 03月 30日
最近、上の子(娘8歳)がしきりと「お母さんにプレゼントしたいから◯◯買って」と言うようになった。
一見微笑ましいのだが、自分が「欲しい」という気持ちを私の欲しいものに擦り寄せ、私に仮託することで満たそうとしているところが伺えて、あまり健全ではない感じもする。 最初は一週間前、文鳥の雛だった。彼女は最初金のネックレスを買ってくれるつもりだったらしい。それを彼女の父親である夫に持ちかけて「文鳥の雛の方がお母さん喜ぶよ」と提案されたらしい。確かに文鳥の雛を私は欲しがっていた。(こうして生後1ヶ月未満の文鳥がうちにやってきた。) 「ネックレスとかのアクセサリーはね、お母さんもう自分が気に入ったのを持っているの。持っているけど今は着ける気分じゃないから着けてないのね。気に入って欲しいものはもう全部持ってるんだ。だから文鳥の雛の方が嬉しかった」 彼女が私に「プレゼントしたい」という気持ちを、私は全て信じることはできないけれど、それでもそれを嘘だと断じることもできない。現時点で私にできるのは「お母さんにプレゼントしたいという気持ちにはありがたいと思うけど、あなたがくれようとしているそれは私の欲しいものではない」と伝えることだけだと思う。 昨日も、出先で見かけた木彫りのペン立てをうっかり私が「かわいいねえ」と言ったら、それを買いたいと言い出し、てっきり本人が欲しがっているのだと思った私たち夫婦が「買わない」と告げると、ふてくされて泣き始めた。 「子供部屋や自分の机の上を誰かから言われないと片付けられないし、放っておくとぐちゃぐちゃになってるから、買わないよ。あれ買っても置き場所や仕舞い場所がないでしょ。すぐにどこに行ったかわからなくなってどうでも良くなっちゃうでしょ。置き場所や仕舞い場所が決められないってことはきちんと使えないってことだよ。使えないものは持ってても意味がないよ」 「だってお母さんがさっきフクロウのペン立てかわいいって言ったからお母さんに買ってあげようと思ったんだもん!」 「うーん、確かにかわいいよね。でもさ、あれをお母さんに買ってくれてもお母さんあれを置く場所がないし、使えないと思うんだ。そこまで考えた?」 「……」 「出かけるとお店や何かにはいろんなものがあって、かわいいものやきれいなものはいくらでもあるでしょう?かわいいなあ、とか、きれいだなあ、って思うよね。でもそういうかわいいものやきれいなものはたくさんあってきりがないし、全部買えるわけじゃないよね。何よりそういうものを全部お母さんがうちに欲しいわけじゃない」 娘が納得したかどうかはわからない。しかし、とりあえず冷静にはなったようで、そのあたりでだいたいは終わりになった。(もっとも、彼女にとって最大の争点は、「お昼ご飯を食べた後で」だったのだと思う。私と夫は「お昼ご飯を食べたらまた話し合おう」というつもりでそう言ったのだが、彼女は「お昼ご飯を食べた後で買ってもらえる」と思ったのである。そのことについては私も夫も謝ったので、それで溜飲が下がったのが大きい。) たぶん、今、娘に一番必要なのは自分の欲しいものを自分のお金で買うという経験を積み重ねることなんだと思う。そのあたり、子どもを買い物に連れて行くのがめんどくさいからって私がちょっとさぼりすぎたかな。子供のお金の使い方についてもう少し緩くした方がいいかもしれない。
by liyehuku
| 2014-03-30 10:48
| DD&DS
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Comments(3)
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野猫
at 2014-03-30 12:23
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よその家でも、まったく同じことが起きているはずなんだよね。ただ、ほんの少しだけ違う。その差を考えてみるのがいいかなぁ。
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liyehuku at 2014-03-31 00:08
うーむ、難しいですね。時間がかかりそうです。
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野猫
at 2014-03-31 06:57
x
子供って、全員、愛にかかわる発言と行動をとってるんだよね。で、だんだんと失って大人になっていってしまうんだけど。日本の場合、まったく愛がわからなくなってしまったガリ勉さんと、親が金持ちすぎて愛のない家庭で育ってしまってとか。
ま、先進国と後進国にも、ハッキリ違いがあるよね。それを、すごーーく小さくしたのが、子供たちの愛かもね。で、後進国みたいになってしまっていいのかって脅しをかけるような政治は、愛のかけらもないだろうな。「後進国をバカにしてんのか!」って、いつも思う、笑。子供が成長するってのも、後進国から先進国になるみたいなものかな。というわけで、差を見るんですよ、それとなく、私は。自分自身が子供だったときに、町工場のちょっと大きめな社長の息子と、小さな小さな町工場の一工員ですぎない家の息子と、友達がいて、ショックだったんだよね。目覚めたというか、笑。ま、うちは、もっと貧乏だったんだけど、あはは。
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