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2006年 04月 06日
先日の日記でスペイン語の発音について触れた。
結局、「(ESOLの先生によると、)スペインのスペイン語では英語でそうであるようにvは『ヴィー』の発音になる」というのは間違いだったわけだけど、どの時点でこの間違いが起こったのかはまだ不明だ。 ESOLの先生は86歳。スペイン語を習ったのは大学かカレッジの時だ。スペイン語の前にラテン語がある。その頃は必須科目だったのだ。その後、小学校の教師となり定年退職するまで各地の小学校で英語を教える。ESOL(Adult Educationの一環としてのEnglish for Speakers of Other Languages)の講師となったのは確か5、6年前で、生徒には圧倒的にメキシコ人が多い。それでもいろいろな国出身の人と付き合う機会がある。でも、知り合いにスペイン人はいない。 混同が起こったのがどの時点であるかについては先生に聞けばすぐわかることだが、一番可能性が高いのは「私の聞き間違い」のような気もしてきた。私は英語の聴き取り能力に自信がない。 いや、それでも「聞き間違い」とは限らないぞ。 他にも授業中「?」となることが多いからだ。私の聴き取り能力を考慮に入れてもやっぱり「?」と思うことは結構ある。 さすがにESOLの先生が英語について説明している時に「?」となった場合、そのほとんどは説明が間違っているというわけではなく「英語を外国語として学んだ者の見方とネイティブ・スピーカーとして身に付けた者の見方の違い」だろう。少なくとも私はそう思って自分を納得させることが多い。ESOLのクラスで感じる「?」の多くは何とか違和感の範囲内に収められる。 しかし、夫がネイティブ・スピーカー(渡米前は英会話の先生、今は職場の現地スタッフ)から聞いてくる英語に関する説明にはたまにびっくりさせられることがある。 或る週末、娘を寝かしつけた後テレビを観ていたら夫が帰宅。 テレビに目をやって、 「lookとseeの違いって主語がyouかIかってことなんじゃないの?」 と言う。 「へ?」 一瞬、彼が何のことを言っているのかわからず、面食らった余りに「怪訝そうな顔をする」を通り越して顔をしかめてしまった。 「職場でローカルの人(=現地スタッフ)にlookとseeの違いを聞いたら、『youはlookでIはseeだ』って言ったんだよね」(後日注:これは今回の渡米ではなく10年くらい前の出張の時の話だそうです) ちなみに夫、英語の聴き取りはかなり正確だ。 そういえばさっきテレビのキャプションに"I looked up at him"と出ていたな。 「いや、それは違うよ」と私。 「seeは或るものが勝手に視界に入ってくることでlookは自分が見ようと思ってそれを見ること。seeは『見える』とか『目に入る』で、lookは『それを見よう』と『意識して見る』。lookの方が(能動的な)動作って感じが強い」 とつい説明に力が入ってしまったが、力説しているうちにふと「英語のネイティブ・スピーカーでもない私が、ネイティブ・スピーカーの説明を頭ごなしに否定していいものか?」「こんなにエラそうに説明できるほど英語を知っているのか、私は?」と思った。 「私の方が間違っているんではないか?」と思い、もう一度始めから考えてみる。学校で習った英語、アメリカに来てテレビなどのメディアで、また自分自身の生活の中で見聞きしたこと、英語に限らず自分が言語全般に対してこれまで身に付け培ってきた感覚、それらを基に自分が蓄えた英語の知識と感覚を総動員してlookとseeについて考えてみる。が、私の説明が間違っているとは思えない。 いや、この場合、必ずどちらかが間違っていてもう一方が正しいとは限らないだろう。 夫が職場で聞いてきた説明をもう一度検討し直してみる。何故彼(または彼女)はそのように説明したのか? 確かにlookって"Look!"と会話の相手(you)に注意を促す時に使うことが多いな。 じゃあ、seeはどうだろう? いつだったかケーブルテレビの映画チャンネルでジャッキー・チェンのドキュメンタリー番組を観たことがある。人のいいジャッキーは彼の映画の肝とでも言うべきアクションの数々をいろんな場所(多分ロケ地)で御大自らちゃっちゃっと再現してみせる。彼はそれが一つ終わるたび、決まってカメラに向かって、 "See?" と言うのだった。サービス精神旺盛なジャッキー。 "Look!"は文法で言えば命令形。"See?"はおそらく疑問文"Did you see that?"(もしくは"Do you see that?")を省略したものであろう。命令形の場合、命令する相手(=この場合は注意を促したい相手)が主語であると考えることもできる。つまり、"Look!"も"See?"もyou(=ジャッキーの場合は撮影スタッフならびにお茶の間の皆さん)を主語にした表現なのだ。 このジャッキーの例を基にすると"Look!"と"See?"の違いを説明するのは簡単そうだ。ジャッキーがもし"Look"と言ったならばそのアクションは再現される前だし、彼がもし"See?"と言ったならばそのアクションは既に再現されてしまった後ということになる。 いずれにしても「youはlookでIはseeだ」という説明は変だと思うのだが、一体それはどこから出てきたんだろう? 命令形(相手に対して一方的に何らかの動作を促す表現)のseeを日常的な表現として使うことがめったにないからかなあ。 確かに(相手に注意を促すための)"Look"と(「わかりました」という意味の)"I see"が口癖の人はいそうな気はする。 でも命令形以外のlookを使わない人なんているんだろうか? もし"You looked at the photo of her"とか"He looked at the whiteboard"という使い方をする人なら、Iが主語の時はlookという動詞を使わないなんてことはなさそうだし。 でもひょっとしたら"Look"という表現以外の「(意識して)見る」(「じっと見る」とか「ちらりと見る」とか「意識して」よりさらに意味が付加された「見る」は除く)にはwatchしか使わない人なのかもしれない。 スポーツファンなのか?一番有り得るのはアメフトだ。それとも単なるテレビ好き? しかしたとえ私の説明が正しかったとしても、「テレビを観る」時の動詞がwatchで「映画を観る」時の動詞がseeなのはなぜなのかという疑問は残るな。 追記: 今日、ESOLのクラスが始まる前に「スペイン語のvの発音」について先生に確認してみた。先生曰く、 「私が学生時代にスペイン語を習っていた先生によると『スペインのスペイン語だとvの発音はヴィー』ということだったの。 でも私が通っている教会-ほら、あなたも行っていたあそこ-に何度もスペインに長期滞在したことがある関係でスペイン語が堪能な人がいて、その人は『スペインのスペイン語でもvはビー』と言っていたわ。 私は一度もスペインに行ったことがないから、結局本当のところどうなのか自分ではわからないのよね」 とのこと。
by liyehuku
| 2006-04-06 03:39
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