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2006年 08月 16日
ウチの娘は頑固なのではないかとかなり早い段階からうすうす感じていた。
でも私は娘が生まれるまでほとんど赤ん坊に接したことがなかったから、ひょっとしたら赤ん坊なんてみんな頑固なものかもしれない、とも思った。娘が生まれるまでの私の半生を1日に例えるならそれまで私が赤ん坊に接した時間なんて1秒くらいにしかならないだろう。 それでもやっぱり、ひょっとしたら赤ん坊の中でも特に頑固な方なのではないかという思いは拭えなかった。 こっちで娘のことを、 "She is so stubborn" と言っても、たいてい相手は微笑ましそうにうなずき返すだけだ。せいぜい隣の家の奥さんが、 "Yes. Babies are stubborn" と言っていたくらいのもので、それも下の女の子は「自分の思い通りにならないと気が済まなかった」らしいが、上のお兄ちゃんはそうでもなかったらしい。平日預かっている2歳の男の子についても「この子もお兄ちゃんと同じで楽ね」と言っていた。 赤ん坊はやりたいことがあっても自分でできることが限られているし、周りの人との意思の疎通も大人同士のそれよりもずっとずっともどかしい思いをすることが多いだろうから、赤ん坊の習性として或る程度「主張が激しく依怙地になりやすい」ということは言えるだろうが、やっぱりかなり個人差があるのだ。 先日、日本に一時帰国した時、私の母が娘の様子を見て、 「この子は癇が強いんじゃないか?」 「あんた(私のこと)は寝る時もこんなにぐずらなかったし、起きた時も一人で静かに遊んでて楽なもんだったけどねえ。この子はよく泣くねえ」 などと言い、娘の気難しさ、主張の激しさに驚いていた。 私は常々、うちの母は私が小さかった頃のことを実はあまり覚えていないのではないかと思っている。 私が赤ん坊だった頃からすでに30年はたっている。私は一人っ子だし、従兄弟・従姉妹連中の中でも遅く生まれたので、私が赤ん坊時代を卒業してから、彼女にとっては初孫となる私の娘が生まれるまで、母は赤ん坊にはほとんど縁がなかったはずである。 妊娠や子育てに関して実母や義母から聞くアドバイス-単なる感想であることもあるが-に戸惑う娘(または嫁)、というのはよくある話らしい。 その戸惑いは、単にお母さん(またはお義母さん)が子供を産んだ時代より後に新しい医学の技術や定説がどんどん取り入れられているためにアドバイスが古くなってしまっていることからくる、「お母さん(またはお義母さん)の頃とは時代が違うからねえ」というものだけではないと思う。 私が母から「あんたは大人しくて楽だった」と言われる度に感じる戸惑いは、「果たして『楽な赤ん坊』なんてこの世に存在するのか?」というものである。人によっては「ウチの子供、やっぱり普通より手がかかるんだわ、どうしよう」と思うのかもしれないが。 確かに「普通より手のかかる赤ん坊」というのはいるらしい。 しかし「普通の赤ん坊」だって十二分に手がかかるのである。「手のかからない子」だって今は手がかからないかもしれないが、手のかかる時期はあっただろうし、この先いろいろな成長段階を経ていく上で手のかかる時期はあるはずなのだ。おそらく私が赤ん坊の頃もそうだったし、母はきっとそういう時期には手こずったに違いないのだ。 しかし20年、30年と時間がたつうちに彼女は私が赤ん坊時代に経た様々な段階のことは忘れてしまった。現在の彼女の中では「赤ん坊時代」は一くくりの段階で、その間私はずっと同じような状態の赤ん坊であったように記憶しているのだ。実際には赤ん坊時代に私が経たいくつもの段階のうちの一つ、その時の状態の印象が、彼女にとっての「娘の赤ん坊時代」の象徴になっているのだろう。 そしてこれはおそらく私の母に限ったことではないと思う。子育ての先輩も自分が子供を育てた時のことを結構忘れている。もっと言ってしまえば彼らの言うことは結構いいかげんなものなのだ。 しかし他の人からも同じようなことを言われると、ちょっと話は違ってくる。 一時帰国中に、夫の両親と私たち家族の5人で2泊3日の温泉旅行に行った。 2日目の夕食の際、旅館が用意してくれた離乳食(基本的にセルフサービスで、おかゆが2種類、おかずが2~3種類、おやつは乳児用ビスケットとヨーグルト。ヨーグルトは2種類あった)を娘に食べさせようとすると、一口二口食べた後で怒り始めた。もともとあまり好みでなかったこともあるし、前日の夜も当日の朝も同じメニューだったのも気に入らなかったようだ。 前日の夕食は気に入らないなりに何とか食べてくれたし、当日の朝は大人用の朝食から何とか味の薄いものを取り分けて混ぜて何とか食べさせた。 その時も表情豊かにあの手この手(「スプーンの飛行機がぶーんと飛んで、○○ちゃんのお口に入りまーす。はい、あああああああん」とか「あー、おーいしーいねえ。もーぐもーぐもーぐ」とか)で食べさせようとするが口を固く閉じ頑として受け付けない。果ては癇癪を起こし始めたので部屋に連れて帰って市販のベビーフードを食べさせてみることにした。 帰り際、隣のテーブルで食事をしていた老夫婦のご夫人が、 「好き嫌いがはっきりしていて、赤ちゃんなのにしっかりしてますねえ」 とにっこり微笑んだので、私が、 「頑固なんですよー」 と苦笑すると、ご夫人は、 「いやいや、好き嫌いがはっきりしてるっていうのはいいことですよ」 とまた微笑んだ。 ええ、私もそう思います。 I am proud of her stubbornness. でも時々嫌になる。 夫曰く、私は頑固なのだそうだ。 私に言わせれば夫こそ頑固なのである。 私の母が言うには、 「あんたたちは2人とも頑固だから」 とのことだ。 そして娘、やっぱり頑固である(らしい)。
by liyehuku
| 2006-08-16 10:39
| DD&DS
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Comments(4)
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野猫
at 2006-08-16 18:51
x
私の友人の赤ちゃんは、口にして、気に入らないと吐き出すそうだよ。
情報は、古いけど、「七五三」は、それなりに意味あると思うよ。 あと、子供にとって、麻薬的な食べ物がある、チョコレートとか、一度味を知ってしまうと、とりかえしがつかない。
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liyehuku at 2006-08-17 00:43
チョコレートは以前、野猫さんにそう教えていただいて以来、細心の注意を払ってます。
「七五三」も「厄年」も人間の心身の変化を結構きちんと反映した慣習なんでしょうね。 まあ、「頑固」に関しては生まれもっての気質もあるので必ずしも変化するとは限らないみたいですが。 愛用の『ベビーブック』の著者夫妻は8人の赤ちゃん(養子を含む)を育てた経験のある人たちですが、中に「感受性の強い」赤ちゃん(普通は「気むずかしい」とか「怒りっぽい」とか呼ばれる)がいたとか。 周りの人は「でもいつかは成長して、この状態から脱するわよ」となぐさめてくれたものの、実際にはその子はその状態から脱することなく、「感受性の強い赤ちゃんを卒業して感受性の強い幼児になり、それから感受性の強い子どもをへて、今では感受性の強いティーンエージャー」になっているそうです。 確かに感受性の強い子供を育てるのは大変だけれど、感受性の強い子供にはこんないいところがあるよ!と長所を挙げ、感受性の強い子供を育てるのを楽しみましょう、と著者が本の中で読者に呼びかけているのを読んで、思わず笑ってしまいました。 で、でも他人事じゃなかったりして・・・・・・。
うーん。
そういう意味ではうちも頑固ということになるのかなあ。 朝と夜と同じだといやがります。でも他人が食べているとつられて食べます。 結局赤ちゃん、といっても小さい大人で、個性もあって自己主張もあって、でも伝えられないもどかしさとか、そういう葛藤は大人よりきっと多いんだと思う。 結局おとながああかなこうかなしていくしかないわけなんですけれど、それって子供がどの球なら取れるかな?といろんな変化球を大人がびしばし投げていくしかないんですよね。 そういえば、先日そらがあんまりにも泣くのに疲れて母に電話したときのこと。 「おかーさん。子供に何かされて「もう我慢できない」と思ったことってあった?」ときいたら 「あっただろうけどわすれた。忘れようとしたわけではないけれど、忘れないと子供なんて育てていけないよ」と、母。 そうも結局みんな大変だったことは忘れてしまうのです。。。。
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liyehuku at 2006-08-18 01:48
>結局みんな大変だったことは忘れてしまうのです。。。。
そーそーそーそー!! まあその方が親と子、お互いのためですよね。 私、時々母から「あんなに苦労して育てたのにつれなくて育てた甲斐がない」と恨み言(まあたいていは半分冗談ですが)を言われてうんざりすることがありますが、娘が生まれてからはこう言われると、 「まあ、あれよね、そうは言っても忘れてるみたいだし、ということは私も大変だったことを忘れさせるだけの幸せはおかーさんに与えてあげられたわけよね。何だかんだ言ってそーゆーことなのよ」 と心の中でつぶやいてます。
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