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2006年 08月 21日
今日、辰巳芳子さんのレシピで「ポタージュ・ボン・ファム」を作って家族で食べた。
材料をレシピの2倍にしたこと、裏ごしの手順を省いたこと、最後に味を整える際に塩の代わりにしょうゆを使ったこと、娘の分には牛乳の代わりにヨーグルトを加え味は薄味にしたこと以外はレシピ通りである。 娘が生まれてから出汁をいちいちきちんとひくようになった。洋風のスープには時々紙パック入りのスープストック(SWANSONのChiken BrothやVegetable Broth。オーガニック認定のもの)をスーパーで買って使うが、それでも自分で鶏や野菜から作ることも多い。 だから『あなたのために いのちを支えるスープ』と『手しおにかけた私の料理』の2冊はとても重宝している。今の私には欠かせない本だ。 しかし、である。 私は辰巳芳子さん本人のことは好きになれない。 というのは、『Lingkaran Vol.17』(2006年5月号。夫が日本に出張した際にお土産で買って来てくれたもの)の「辰巳芳子さんが伝える家庭料理のこころ 展開料理のすすめ ~その12~ ベシャメル・ソースの賢い数式」に彼女がこんなことを書いていたからだ。 『(前略) 身近なことを、為すべきように為す。果たすべきように果たす。ベシャメルを作るようなことからの出発です。 出汁をひく、味噌をすることから、暮らしははじめて立ち上がります。 「母が料理をしませんでした。私も料理をまったく知らずに結婚し、夫にもっとしっかりしたものを作ってほしいといわれます。どうしたらよいでしょう」「雑誌の記事でやってみますが、うまくゆきません」-。 私はこの方に「貴女のところに生まれる赤ちゃんは可哀想」と返事をしました。つまりこの方は暮らしの立て方を知りません。 (後略)』(69ページ) 他の人に、「貴女のところに生まれる赤ちゃんは可哀想」ということを言えるだけの自負を彼女が持っているのであろうということも、それが当然であることも理解できる。しかし「つまりこの方は暮らしの立て方を知りません」ということを伝えるのによりによってその表現を使い、そのことを雑誌の自分の連載で高らかに語る人のことを私は絶対に好きになれないだろう。 ・・・・・・いや、「絶対に」という表現は「少なくとも今は絶対に」という限定付きにしておこう。もし仮に私が歳を重ね、見るべきものは全て見て、それでもその中で彼女が持っているような自負を得、得るだけでなく持ち続けていることが出来たら、彼女の言ったことの内容にも、それを表明する行為やその方法にも、全く反感を持たないのかもしれない。ひょっとしたら私も同じことを言うのかもしれない。 以前、友人が「辰巳芳子さんの主宰する料理教室に参加したいのだけど・・・・・・」と言っていたが、私にしてみればそんなこととんでもない。私なら、本気で弟子入りでもするつもりがなければ彼女の側には決して近寄らない。だから今のところ本で勉強するだけで十分。 しかし-絶対に彼女(の人格)を好きになれないと思う今の時点でさえ-彼女の仕事は素晴らしいと思う。 私はきっとこれからも『あなたのために いのちを支えるスープ』と『手しおにかけた私の料理』の2冊を活用するだろう。 それは芸術家と作品の関係に似ている。 つまり私は鑑賞者なのだ。 そんなこと言うと彼女にものすごく叱られそうだけれども、しかしとにかく今後、私は辰巳芳子さんを芸術家だと思うことにする。 そして他の人にもそう薦めたい。 私は辰巳芳子を勝手に芸術家認定する。 あなたのために―いのちを支えるスープ 辰巳 芳子 / 文化出版局 スコア選択: 手しおにかけた私の料理―辰巳芳子がつたえる母の味 辰巳 芳子 / 婦人之友社 スコア選択:
by liyehuku
| 2006-08-21 12:16
| Books
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Comments(5)
TVで見てえらく感化されて、早速『あなたのためにーいのちを支えるスープ』を買ったのですが、私の場合、残念ながら意外と活用できていません。。。
唯一、『昆布は煮詰めて良し!』というのだけ実行しているだけかも。 料理本って、手に入れる時には使えると思うのだけれど、意外と使わないことって多くないですか?料理本好きなので色々買い集めてきましたが、一番活用しているのは、『向田邦子の手料理』です。
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liyehuku at 2006-08-22 10:28
>『向田邦子の手料理』
大学時代に友人に貸してもらってすごくよかったので自分でも買いました。(迷った末に結局日本に置いてきたけど。) 料理の本ねえ、以前は全然活用してなかったよ。ホコリかぶってた。 昔もそれなりに口に入るものには気を使っていたけど、基本的には自分の食べたいものを食べてたらたまたま体に良かっただけだし、それほど料理自体に興味があったわけではないのよね。ちょうど娘が生まれる前あたりからだなあ、本を参考にするようになったのは。(ごめん、夫よ。) 今の時代、(特に日本だと)手に入る調味料のバラエティってものすごく富んでるんだけど、やっぱり日頃の料理に使うとなると種類は限られてくるし、限られた調味料だけ使って自分の舌だけを頼りに作っていたら味が単調になってしまったのに或る時急に気がついたのでした。 最近はいちいちレシピの分量を確認して調味料の配分だけはきっちり守って作ってます。 (続く)
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liyehuku at 2006-08-22 10:28
(続き)
そういうわけで料理の本を見るようになったんだけど、娘が生まれてからはますますその傾向が強くなりました。 というのはゆっくり本を読んでいる余裕が時間的にも精神的にもなくなったから。余裕はないけど何か読みたいという時に雑誌とか料理の本は写真とテキストの配分がちょうどいいので、気軽に見られていいのですよ。 最近、雑誌で好きなのが見つからないので、専ら料理の本にお世話になっております。 (終わり)
わたしもだめだなあ、この人。
佐藤初女さんのほうがええです。 いただいたURL見ました。 このひともまた頭のいい人ですね。おもしろかった。 そらに朝早くから起こされ、本人はまた寝てしまいました。 ちちち…ちくしょぉぉぉぉぉぉ
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liyehuku at 2006-08-23 12:14
お疲れ様です。
私も寝かしつける時なんかに時々、額に青筋立ててることがあります。こういう時は怒鳴りたくても怒鳴れないから(逆効果になるばかりだってことを私が自分でもよおくわかっているからでしょう)意外に冷静ですが。 辰巳芳子さんって、記事では「芸術家」にしましたが、宗教的信念を持った人なんだろうなあということも常々感じています。 彼女の著作の記述から、彼女がクリスチャンではないかと推測しましたが、それ(彼女のキリスト教に対する信仰)がその「(食を軸にした)宗教的信念」と関係があるのかどうかは今ひとつ量りかねています。 佐藤初女さんは最近知ったばかりで興味津々なんですよね。 ますます興味が湧いてきたので引き続きアンテナ張っとこう。
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