リンク
カテゴリ
Diary DD&DS USA Japan Bangladesh Outside the Country Language Learning Lessons Crafts, etc. Nature Movie/TV Books CD/Music Art (General) Baby Products etc. Experimental Cooking The Baby Is Coming! The Baby Is Coming2 Other Memories Memo About the Weblog タグ
USA
English
Religion
Cultures
Books
My Family
Japan
JOCV
Movie/TV
ESOL/ESL
Bangladesh
Spanish
Dreams
Europe
Travels
CD/Music
Vietnam
India
Thailand
Australia
最新のトラックバック
以前の記事
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2006年 09月 30日
昨夜、Starz系の映画チャンネルでやっていたのを後半だけ観た。
シカゴのアートディーラー、マデリンは先日ジョージと結婚したばかり。 マデリンがノースキャロライナの画家に惚れ込んで現地まで契約を申し込みに行くことにするが、何と夫の実家がすぐ近くだという。マデリンは一度もジョージの家族に会ったことがない。マデリンの紹介も兼ねてということでジョージと共にノースキャロライナに行くことになった。 ・・・・・・とあらすじを説明してみたが、この映画はストーリーの起伏ではなく、細部やそれぞれのキャラクターの描かれ方や俳優の演技を楽しむためのものだ。ストーリーはノースキャロライナ郊外の中流家庭を舞台に終始淡々と進んでいく。 自分より洗練された人に対して抱く「どうせ、私たちのこと馬鹿にしてるんでしょ」というコンプレックス(ジョニー、ペギー)。 そういう視線を受けて「そんなつもりはないわ」と基本的には思っているものの状況的に「うーん、やっぱりちょっとそう思っちゃうかも」という気がしてくる時のもやもやっとした感じ(マデリン)。 優しいんだけどその分ややこしい状況にはつい腰がひけ、踏みとどまって何とかしようとはするんだけど結局何もしないでいる優柔不断(ユージーン)。 田舎の家族のことは大切に思っているし、田舎に帰ればそれなりにそつなくやるんだけど、やっぱりめんどくさいものはめんどくさいよなあという気持ち(ジョージ)。 田舎に帰ってからのジョージは(マデリンの眼を含めた)傍目には、すっかり「ノースキャロライナ郊外のジョンストン家のジョージ」としてそこに溶け込んでしまっているように見える。 しかし、シカゴに帰る車の中でジョージが、 "I'm so glad we got out of there!" ほっとしたように言った時、自分の姿をそこに見るような気持ちで、その気持ちも実家の家族に対する愛情と同じくらい本当のことなのだと思った。 こういうタイプの映画では、私の場合、観ている自分がそれぞれのキャラクターにどれだけ感情移入できるかが面白いと思うかどうかの基準になるのだが、"Junebug"ではそれぞれにちょっとずつ共感できて映画全体に好感を持った。 唯一、徹頭徹尾無邪気なアシュレーの、あの無邪気さは私にないものだが、「共感」という点では妊娠しているというただそれだけで十分だったと思う。それに、悲しい出来事を経験した彼女が、 "I blame him(=God) for that" と言い、その後で、 "I mean it" と言うシーンの、彼女の率直さがとても好きだ。 映画で描かれているノースキャロライナ郊外の土地柄がテネシーのそれに似ているのも「共感」のポイント。 テネシーの方がもう少し乾いた感じがする、というかノースキャロライナの方がもう少し鬱蒼としているせいか、ちょっと閉鎖的な感じがするが、みんなが集まっている時の教会の感じなんか、ものすごく既視感があって一瞬、うちの近所で撮影したんじゃないかと思ったくらいだ。 キャラクターからその人それぞれの生きる知恵みたいなものが感じられたのもよかった。それは不器用で全然洗練されてはないのだけれど生き延びるのに十分なしなやかなしたたかさを持っている。 こういう知恵が都会と田舎で違ってくるのかどうかはわからない。でも、映画の終わりの方でマデリンとジョージの間に亀裂が入りそうになった時2人の関係を救ったのはジョージがノースキャロライナにいる時期に培ってきた知恵のようなもののおかげなのかもしれない。もちろんマデリンの資質のおかげもあるのだけど、あの状況だとどちらかというとジョージのそれに依るところが大きいと思う。 マデリンがペグに煙草をもらって"Don't tell George"と言うところで、自分にもそういう経験があるので苦笑した。結婚前だけど。 参照: IMDb: "Junebug" allcinemaONLINE:『ジューンバッグ(原題)』
by liyehuku
| 2006-09-30 02:18
| Movie/TV
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||