リンク
カテゴリ
Diary DD&DS USA Japan Bangladesh Outside the Country Language Learning Lessons Crafts, etc. Nature Movie/TV Books CD/Music Art (General) Baby Products etc. Experimental Cooking The Baby Is Coming! The Baby Is Coming2 Other Memories Memo About the Weblog タグ
USA
English
Religion
Cultures
Books
My Family
Japan
JOCV
Movie/TV
ESOL/ESL
Bangladesh
Spanish
Dreams
Europe
Travels
CD/Music
Vietnam
India
Thailand
Australia
最新のトラックバック
以前の記事
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2007年 04月 28日
韓国出身の夫妻が経営している輸入食材店で今の時期、店主イチオシの米は「Koda Farmの國寶ローズ」である(参照1)(参照2)。
参照2の記事で言われている通り、私もそれほどおいしいとは思わなかった。夫の感想も「普通。これの前に買ったやつの方がおいしかった」という程度。 にも関わらず私はまた買ったのだ。前にどれを買ったか忘れてしまったのでわざわざ店主に尋ね、彼が「Koda Farmの國寶ローズ」(以下「国宝ローズ」とする)について熱く語るのをもう一度聞くことになった。 おじさんのその熱心さを買いたい、というのもあるが理由はそれだけではない。 先日ふと気が付いたのだ。 「これ、コミラ米に似てるんじゃない?」 コミラ(クミッラ)はバングラデシュの地方都市。国立の農業試験場がある。私が青年海外協力隊員だった当時、現地に派遣されると最初の2~3ヶ月は「現地語学訓練」があって、語学学校に通ったりホームステイしたり・・・・・・とだいたい1~2週間ごとに転々とする。農業試験場に滞在して講義を受けるというのもその一つだった。 バングラデシュというのは近年になってベンガル湾(確かクルナ地区のシュンドルボン沖だったと思う)で天然ガスが出ることが確認されるまで、特に資源らしい資源に恵まれない国だとされていた。 或る国から別の国に援助が入る場合、(いちおう建前としては)「最終的にはわが国の援助から被援助国が自立して発展できるということを目標に資金面または技術面から協力する」ということになっているのが普通である。海外からバングラデシュに援助が入る場合、その観点から農業支援という形を取ることが多かった。私たちの頃にはだいぶ下火になってはいたが、20~30年くらい前には「バングラデシュといえば農業支援」というくらい多かったのだと聞いたことがある。 コミラ米は韓国の技術支援で実現した(韓国から実際に人が来て現地で指導にあたり開発した)お米なのだそうだ。 バングラデシュで普通売られている米はいわゆる「ベンガル米」だ。ぱらぱらしていて食べた感じが軽い。タイ米に似ているといった方がわかりやすいかもしれない。 トルカリ(ベンガル語で「おかず」「野菜」のことを指すが、日本人の感覚からすると要するに「カレー」)によく合う。日本の米でトルカリを食べようとしても量は食べられないがベンガル米ならいくらでも入る。 問題は私が基本的に自炊をしていたことで、日本のおかずにはベンガル米はやっぱり合わない。ベンガル米にもいろいろ種類があって、長粒種だが焚いた時の粘りが日本米に近いものもあった。ポラウという炊き込みご飯のような料理に使う「ポラウ米」(売られているものの見た目は短粒)も結構粘りがあったと思う。 しかしもう一つ問題があった。日本米は冷めてもそれなりにおいしいがベンガル米は冷めるとだめなのだ。これは焚いた時に粘りがあるタイプのベンガル米でも同じことだった。一人暮らしの自炊で一回につき一人分のご飯を炊くというのは結構しんどい。 そんなわけで自炊していた隊員のほとんどはコミラ米を買っていた。 コミラ米はダッカでしか買えない。定期的に共同購入して隊員連絡所に保管しておき、JICAの現地事務所から地方へ車が出る時(新隊員が現地へ赴任する時や帰国隊員がダッカに引き上げる時が多かった)に頼んで運んでもらうのが普通だったから、いつも食べられるというわけではなかったし、ベンガル米に比べると値段は2倍くらいしたがそれでも重宝した。 しかしコミラ米も日本の米と違う。 日本で普通に「ご飯」として食べられてい米と比べるともちっとしているのだ。 うるち米かもち米かと言われれば「うるち米」なのだが結構もっちりしている。 テネシーで時々食べに行っていた韓国料理店のご飯ももっちり系だった記憶がある。(料理の内容やお客に韓国系の人が多かったことから勝手に推測するに本格派の韓国料理店なのだと思う。) 国宝ローズを買う時、「ひょっとしてコミラ米に似ているんじゃないかなあ」とちらっと思ったので先入観のせい(つまり気のせい)という可能性も捨てきれないが、自分ではやっぱり似ていると思っている。 私がそれに気が付いたのはたまたま少し水加減を多めにして国宝ローズを炊いた時だった。 「柔らかめのご飯」より「硬めのご飯」の方が好き、という人が多いと思うのだが、思うに炊飯器で固めのご飯を炊くときの水加減で国宝ローズを炊くと仕上がりが固すぎるのだ。それより心持ち多めの水加減で炊くともっちり感が出るらしい。 しかしそれにしてもまた買うほどコミラ米のことが好きだったわけではない。 何というか・・・・・・子供の頃母に「お母さんが子供の頃はこんなものを食べてたんよ」と言っていろいろな物を食べさせられたのだが、その時の母の心境に似ているような気がしなくもない。 いや、無理矢理ではなく私も好奇心からむしろ進んで食べたのだし、アシナガバチの子なんかはわりに常食していた(別に食卓に上ったわけではなく外で見つけたら面白がって食べていたという程度)のだが。 ちなみにアシナガバチの子は噛まずに呑むので味はわからない。
by liyehuku
| 2007-04-28 05:57
| Diary
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||