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2007年 06月 05日
<「隊員報告書に代えて8」からの続き>
バングラデシュに派遣され、ダッカでの現地語学訓練を終え、配属先に赴任した当初は、朝、職場であるコンピュータ科の教室に着くと決まってインストラクターから学校の前のチャドカン(茶屋)に誘われたものだ。 或る朝、お茶をおごってもらっていると、電気科のインストラクターが来てお茶を飲み始めた。 赴任した初日かその翌日に同僚に伴われて他の科にあいさつ回りに行った時、彼は、7年前だったか8年前だったか、とにかく10年近く前にカウンターパート研修制度で日本に行ったことがある、と自己紹介をした。それ以降は時々通りすがりにあいさつを交わす程度の交流しかなかったが、お互いに顔見知りではある。彼はいつも「オハヨウゴザイマス」とか「コンニチハ」とか日本語であいさつするのだった。 その日、あいさつ程度の会話が一通り終わった後、彼は私に、 「あなたは何を買ってくれるのですか?」 と尋ねた。それがベンガル語だったのかカタコトの日本語だったのかもう覚えていない。 「そのつもりはないですよ」 と私は答えた。 「半ば不純な動機」で青年海外協力隊に参加した私も、駒ヶ根の訓練所やダッカの隊員連絡所で他の隊員(派遣予定の人も含む)と過ごすうちに、「青年海外協力隊は技術支援をするための制度である」という考えはすっかり自分のものになっていた。元はといえば税金だったものを使うことになるわけだし、無駄にお金を使うわけにはいかない、という思いもあった。 本当に役に立つものは何だろう? その当時は少々潔癖なまでにそう考えていたのだ。 だからいきなり「何を買ってくれるのですか?」と彼が尋ねた時、私は戸惑うとか呆れるという感情を通り越して腹立ちすら感じ、それは不信感のようなものになって私の中にうっすらと残った。 溶接科と電気科にもカウンターパート研修制度で日本に行ったことがあるインストラクターがいる、というのは赴任して初めてわかったことだが、自動車科にいる、というのはずっと前から知っていた。 彼はもともと別のTTCの自動車科にいた。そのTTCには私たちより隊次が上の現役隊員(派遣されるタイミングが自分より早く、かつ現役の隊員のことを普通、先輩隊員と呼ぶ)が派遣されていた。彼は自動車科ではなかったが、そのインストラクターにはずいぶんよくしてもらった、という話を赴任前、現地語学訓練でダッカの隊員連絡所で暮らしている間に本人から聞いたことがある。その隊員が赴任して2~3ヵ月後にそこから私の配属されたTTCに転勤になったのだそうだ。 「すごくいい人だから!」 と念を押すように何度も言われたのをよく覚えている。 <「隊員報告書に代えて10」に続く>
by liyehuku
| 2007-06-05 05:46
| Bangladesh
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