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2007年 06月 11日
欧米の、特に英語圏の映画には、詩人を主人公や主要な登場人物としたものが結構あって、ああ、この映画が主に対象としている人たちにとって詩とは(私が感じるより)もっと身近で自然なもの、生活にしっくりなじむものなんだろうなあと思う。
そういう映画にはPoetry readingのシーンがあることが多い。 朗読CDを探していた時も「詩の朗読CD」がたくさんあった。詩を書いた本人が呼んでいる場合もあれば有名な俳優が読んでいる場合もあるが、「詩=朗読するもの」という意識は一般的なんだなあ、と感じる。 詩に限らず、そもそも米国では、小説にせよ何にせよもともと書かれた文章だったものを音で聴く朗読CDは日本よりずっと普及していて、英語そのものが言葉と音の距離が近い言語なのではないかと思う。 (アマゾンのレビューを見ると、出張の時、移動の飛行機の中で聴くという人もいるが、車での移動中-例えば通勤途中や長距離の旅行なんか-に聴く人が多いようだ。) 今日、家で"The House At Pooh Corner""(Written by A.A. Milne, Performed by Peter Dennis, Published by Blackstone Audio, Inc.)に収録されている、"In Which Pooh Invents a New Game and Eeyore Joins In"というエピソードを聞いていて、ふと、 ラップってPoetry Readingの一種なんだな と思った。 プー(ピーター・デニス)が口ずさむ、 "Here is a mistery About a little poetry Owl says it's history Kanga says it's poetry" という詩の響きがまるでラップなのだ。 映画『8マイル』もラッパーの話というよりは詩人の話なのかもしれない。 『クマのプーさん』や『プー横丁にたった家』にはプー作の「詩」がたくさん登場する。最初から節付きで歌われることもあれば、つぶやいているうちに自然に節が付くこともあるが、どれもみんな最初から「歌」であり「詩」であるものとして作られている。英語の朗読CDで聴くと「詩=歌」であることが実感できる。 『プーさん』に限らず、他の幼児向けの絵本を読んだり童謡を聞いたりしていると、英語には文章(詩を含む)と歌との間に明確な区別がない。言葉と音楽の距離がとても近い。 言葉と音楽の距離が近いということは、言葉と音の距離、つまり書き言葉と話し言葉の距離が近いということと大きな関係があるのかもしれない。どっちかがニワトリでどっちかがタマゴ、という関係なんだろう。 言葉と音楽の距離が近いから書き言葉と話し言葉の距離が近いのか、その逆なのかはよくわからないが、ひょっとしたら「ニワトリが先か、タマゴが先か」という関係なのかもしれない。 言葉と音楽との距離ということでいえば、日本語は英語と比べるとずっと音楽に乗りにくい言葉なのかもしれない。 例えば「日本語ラップは気の利いた韻を踏むのが難しい」(「だから語尾を揃えて適当にごまかしていることが多い」「歌詞がつまらない」)という話があって、これは英語と日本語の文章の構造(英文法でいうところのSVO、SVCなんかのこと)の違いによる難しさの指摘になるが、ひょっとしたら書き言葉と話し言葉との距離が英語よりずっと大きいというこよによるところも大きいのではないか。(後者の理由は日本語ラップとは限らない話だが。) おそらく、日本語では現状、書き言葉と話し言葉が断絶している。
by liyehuku
| 2007-06-11 13:04
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