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2007年 08月 28日
プレイグループの昼食の担当が回ってきた。
昨日から「サルサ・ボロネーゼ」(=いわゆるボローニャソース)を作り、「ベシャメル・ソース」(=いわゆるホワイトソース)を作り、今朝は朝食をつまみながら、冷凍ほうれん草を蒸し、冷ましている間にオーブンを200℃ちょっとに温めておき、冷めたほうれん草を刻んでから、使い捨てのアルミ容器にオリーブオイルを塗り、そこにサルサ・ボロネーゼを薄く敷き、チーズ(Provoloneのスライスタイプを使った)を乗せ、パスタ(Balilaの乾燥タイプ)を乗せ、スープで緩くしたベシャメルソースを敷き、ほうれん草を乗せ、サルサ・ボロネーゼを延ばして敷き、チーズを乗せてまたパスタを乗せ、またベシャメルソースを敷いてからほうれん草が足りなかったのでベシャメルの上に直接サルサ・ボロネーゼを敷き、チーズを乗せる。 これをオーブンに入れて25分。 ほうれん草を解凍した後の蒸し器でそのままレーズンを適量蒸し、レーズンが冷めた頃、他の作業の合間にリンゴを適当に切ってレーズンと混ぜ、アーモンドオイル、塩少々、レモン汁、きび砂糖、裏庭から採ってきたローズマリーのみじん切りで和える。 25分後、オーブンを切ってから乾燥パセリ(みじん切り)をふりかけそのまま余熱の中放っておく。 自分の分と娘の分と出かける支度がだいたい済んでから、オーブンからラザーニャを出す。 ラザーニャが、ひっくり返った。 アルミの強度(というか柔軟さ)が汁気の多いラザーニャの重みに耐え切れなかったのだ。左右両端をきちんと支えたにも関わらず、持ち上げた途端に、支えていない側の縁が熟睡している赤ん坊を抱き上げた時のようにぐにゃりとそっくり返ってしまった。 そのまましばらく呆然となる。 アルミの容器がぐにゃっとなって中身がこぼれ、それが開けたままのオーブンのいろいろな隙間にどろどろ入って行くまで、その間の光景はまるでスローモーションの画像のようだった。 これ、見なかったことにしたい。 「時間をひっくり返す前に戻したい」なんて不遜なことは言わない。 「もう起こってしまったものはしょうがない」というところまでは譲歩するから、せめて・・・・・・せめて「見なかったこと」にしてはだめでしょうか? 出かける直前。 私はプレイグループのメンバーの電話番号をほとんど知らない。 私が電話番号を知っている唯一のメンバーは今日は参加しないのだ。 昼食は途中で買うとして・・・・・・。 娘は惨状を遠巻きに見ながら「どろどろ」を指差して「落っちゃったー」「落っちちゃったー」と私に訴えている。 え、ひょっとして何か落ちてる?という顔で娘の方を振り返る。 ・・・・・・やっぱりどこからどう見ても落ちてるよね。 そして落っこちたのはラザーニャで、しかもどろどろになって上から下へと落ち、その先でじわじわとと広がっているよね。 このままじゃキッチン、使えないね。通り道にすることすらできない。 どうしても出かける前にこの惨状をどうにかしておかねばならない。後で大変なことになる。 拭いても拭いてもきれいになる気配のないオーブンをさらに拭き、濡れた床に足を取られそうになり、隙間に乱暴に手を突っ込んだためにあちこちに小さな切り傷を作りながら、私は思わず笑ってしまった。 最近、心身ともにすっきりとしない状態が続いていた(要するにちょっと鬱っぽかった)。 外に出るのが億劫で、今日のプレイグループも気が進まないでいた。 出てしまえば意外に気分転換になるし、それはわかっているのだがなかなか出られない。「こんな状態で車を運転して大丈夫だろうか?」という不安が先に立つからだ。 そこに「誰か(知り合いや友人)と会って話をする」という要素が加わると余計に億劫になる。気にならない時には全く気にならないようなこと(あえて「些細なこと」とは呼ばないでおく)がいろいろと、しかもいつまでも気になるからだ。くよくよするのだ。 いよいよ出来上がり、というところでひっくり返ったラザーニャを見て、私はそんなことも、あんなことも何もかもがどうでもよくなった。 こういうこともあるよ。 そして、「見なかったこと」にするのも一つの手だよ。 そうやって力なく、でもひとしきり笑ってから、私はキッチンを片付けた。 (食べられそうなところは少し取っておいた。夕食に食べたが結構おいしかった。娘は食べなかったが、それは味のせいではなく見た目のせいである。材料が一つ一つはっきりしたものでないと口にしないのだ。彼女にしてみれば、何だかだまされているような、ごまかされて自分の意に沿わないものを食べさせられているような気がするのではないかと思う。) ようやくキッチンはきれいになった。 それからトマトをスライスしてタッパーに詰め、作っておいたリンゴとレーズンのフルーツサラダと一緒にクーラーボックスに放り込み、途中でパンとスライスチーズとローストビーフ(スーパーのデリで売っているスライスされてパックに入ったもの)とロメインレタスを買ってから、プレイグループに行く。 11時55分。 「ごめんねー。ピザ頼んで今他のメンバーに取りに行ってもらってるのよー」 ああ、もう。 しょうがないよね。しょうがない。 ちなみに「サルサ・ボロネーゼ」と「ベシャメル・ソース」は雑誌『リンカラン』の辰巳芳子の連載記事のレシピを参考に、ラザーニャの作り方は貝谷郁子著『料理で読むミステリー』の「出来立ての熱々ラザーニャ・4種のチーズ風味」(ジョン・グリシャム『依頼人』)を参考にした。 念のために書いておくと、プレイグループの昼食のために別にそんなに凝ったことをする必要はない。単なる私の気まぐれである。
by liyehuku
| 2007-08-28 12:05
| Diary
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Comments(2)
見なかったこと…
ああ、たくさんあります。 今週二回保育園に預けていますが、その間する事は娘がいると出来ない家事で、それをしている間に一日が終わってしまう。 それでなんとか見なかったことにしていたものを「見られる状態」にするのだけれど。 鬱っぽいときは何をやってもうまくいきませんね。 私は昨日娘が22時まで頑張ってくれたおかげで、目覚めはだるだる。そして洗濯洗剤を床にぶちまけ、なかったことにしています…(そろっとそうじしてきます。。。)
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liyehuku at 2007-09-01 12:48
>22時まで頑張ってくれたおかげで
お疲れ様です。 夜の間に仕事を片付けてくれる「小人さん」がうちにもいたらいいのに、とか、強く願えば具現化するんじゃないか、とか、うっかりすると本気で念じていたりもします。 おかげさまで鬱っぽさからは回復中ですが、回復傾向が出てきたら出てきたで、「あれもやんなきゃ」「これもやんなきゃ」と思って焦りに押しつぶされそうになり、結局何もできず、また落ち込む、というパターンに陥りやすくなり、一進一退でじりじりと回復中という感じです。まったくやっかいですな。 でも気持ちに余裕が出てきたので多分もうラザニアがひっくり返ったくらいでは泣きません。(いや、別に↑の時も泣いちゃいなくて、むしろ笑ってたんですが。)
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