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2008年 02月 29日
昨日、検診2回目。
体長は3センチ。 目と鼻と口があった。 性別がわかるのは早くても妊娠17週あたりから。 もうれっきとした赤ちゃんなんだな、と思い、以前自分で書いた記事を思い出した(参照)。 16世紀、当時のローマ教皇が「受精後40日未満の受精卵は子供とは認めない」という公式見解を出したらしい。私が観たドラマでは「40日が境になっているのは母親が胎動を感じ始めるのがだいたいそのあたりからだから」と説明されていた。(受精後40日ということは、妊娠週数で言えば7~8週あたりだろうか。妊娠週数は最終月経の開始日から数えるので、2週間ほどプラスされることになる。)ただしこれは、プロテスタントの人からは「それはあくまでカトリシズムにおいての見解」として退けられてしまうような-米国では不利な-根拠なのかもしれない。 クリスチャン以外の人にとってはどうだろう? カトリシズムがどうのこうのという前に、「その見解の理由=胎動」で納得する人は意外に多いのかもしれない。胎動は「確かに子どもが自分の子宮の中に生きている」と実感する最初の大きな出来事だと思う。(「最初の大きな出来事」といえば、超音波の映像や音-心拍はまだ胎芽のうちから目でも耳でも確認できる-も思い浮かぶ。しかし診察が終わって日がたつと印象が薄れてしまう、という面がある。あと、個人的な経済状態や住んでいる国の医療事情などで超音波が利用できない人も多い、という点も見過ごせないだろう。) 聖書ではどうなっているのか?レビ記の17章11節、"Life is in the blood"(*1)に基づけば、「受精後18日以降」ということになる。(妊娠週数で言えば4~5週あたりから。) これはユダヤ教徒や、ひょっとしたらムスリムにも受け入れやすい根拠かもしれない(*2)。 しかし逆に、クリスチャンの立場からすると「旧約(古い約束)の話。私たちには新しい約束がある」と捉えられかねない根拠でもある。 クリスチャンには「古い約束は新しい約束によって塗り替えられた」という意識がある人が多いように思う。(しかし、だからといってそういう人たちが必ずしも旧約を軽んじているということではない。) 「新しい約束」においてそれがどうなっているのか私にはわからない。 ドラマでプロライフの団体が主張していたように「受精卵は既に人間」なのだろうか? 妊娠検査薬などを使って妊娠が十分な精度で判定できるようになるのは、早くても最終月経の次の月経予定日になってから、つまり妊娠週数で言えば4~5週の頃からである。 ちなみに「受精卵は既に人間」という考え方にしても「(胎芽が血液を作り始める)受精後18日以降」という考え方にしても、実質上は「受精した瞬間から人間と見なす」のと変わりがないことになる(*3)。 いずれにせよ-プロライフ派にしろプロチョイス派にしろ-米国ではその主張の根拠が信仰、それも特にキリスト教信仰の中に求められている。 上記のドラマからも、プロチョイス派にしてもどうやら多くの人は「中絶は無条件にOK」と考えているわけではなさそうだということ、そしてその「(無条件でない場合の)条件」は妊娠した人の事情よりもどちらかというと妊娠期間(「これ以降は『子ども』(=人間)と見なす」という時間的ライン)に依っているらしいことがわかる。 例えばプロチョイス派の登場人物キャサリンの根拠に基づけば「40日未満の中絶はOKだが、40日以降の中絶はダメ」ということになる。その人が公式にどういう立場を採るか-例えばキャサリンと同じような考えを持つ人が法律として40日未満という期限をつけるべきという主張をするかどうか-それはまた別の話だが、少なくとも個人的な意見としてはこうだということになる。 「その期間を過ぎた中絶は殺人も同然である」とか「殺人そのものである」とかそこまで思うのかどうかはわからないが、中絶を個人的な問題として捉える場合にそう感じる人は少なくないのだろう。 胎児の或る種の染色体異常を調べるための検査に関して医師からもらった同意書(というのかどうか。正確には受けるか受けないかチェックをしてサインする用紙)に添付されていたコピー(トリプルスクリーンテストと羊水穿刺の説明)を読むと、テキサス州は法律的に中絶を禁止していない。 テネシー州ではどうだったのか?医師からもらった検査についての資料にはその点について何の示唆(例えば「羊水穿刺で陽性となった場合、妊娠を終えるという選択をする人もいます」)もなかった記憶があるが、プロライフ派が中絶禁止を求めて活発に運動している、という以前(まだテネシーに住んでいた時。前回の大統領選挙時だったと思う)観たニュースから判断するに、今のところ中絶は禁止されていないのだろう。 (トリプルスクリーンテストも羊水穿刺も任意の検査。トリプルスクリーンテストは血液検査で、検査結果があまり正確でない。これで陽性反応が出ると、少し羊水を採って調べる羊水穿刺を受ける人が多い。) 羊水穿刺が行なわれるのは妊娠14週~16週の間である。 *1: 「(動物の)血を飲んではいけない。血液には生命が宿っているのだから」という文脈。「血液は生命そのものなのだから」というニュアンスが強い。 キリスト教において食物に関する「禁忌(絶対ダメ)」は特にないが、今でも血を食す習慣は一般的ではない。バイブルスタディで講師が「血を食べる人たちもいる」と言うのを聞いて驚いて顔をしかめる参加者がいたがそっちの方がむしろ普通の反応だろう。 しかしその一方で、米国のクリスチャンでも(ポーランド系移民など)中には血を使った料理(例えば血を使ったソーセージ)を昔からの習慣に従って普通に食べる人たちはいる。 *2: バングラデシュにいた時、知人(既婚女性)から「結婚してすぐに妊娠したが、『ひょっとして結婚前にできた子どもでは?あの2人は結婚前からそういう関係があったに違いない』という噂がたつのを恐れて注射で中絶した」という話を聞いたことがある。 国が違えば事情も違うのであまり軽々と例に出すべきではないのかもしれない。(例えばバングラデシュでは世間-その人が属する共同体-の縛りが強い。日本以上に強いと思う。共同体からはじき出されれば生活が立ち行かなくなることもあるし、そうでなくてもそういう噂がたった後、よくない人に目をつけられることは-例えば奥さんが「そういう女性(=結婚前からそういう関係を許す女性)」「隙があるから狙いやすいだろう」と見なされレイプされるようなことさえ-十分考えられる。) しかしそれでも、米国のムスリムの人たち(或いはその他、キリスト教以外の信仰を持つ人たちでもいいが)がそういう根拠を必要としているかどうかはわからない、ということは言える。 *3: 受精卵はその後約6日ほどかかって子宮に着床した後(妊娠週数でいうと3週あたり)、胎芽と卵黄嚢に分かれ、胎芽の部分が妊娠3ヵ月以降から胎児と呼ばれる。卵黄嚢は胎盤が出来るまでの胎芽・胎児の栄養分。
by liyehuku
| 2008-02-29 03:04
| The Baby Is Coming2
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