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2008年 04月 21日
最近テレビで観ているのは専ら地元のPBS系列のチャンネルとAnimal Planetである。
私はわりに野育ちで生き物は平気な方だ。 ミツバチなんかも子どもの頃に何度か刺された経験などから「放っておけばそれほど危険ではない生物」として認識しており、ミツバチが一匹ちょっと飛んできたくらいで「きゃーっ、ハチ!」と騒ぐ人がいると内心「何を大げさな」と冷ややかな気持ちで眺めているようなところがあった。(だいたいそういう人はジガバチやハナアブが飛んで来ても騒ぐのである。彼らが人を刺すことはない。) ミツバチでも指された人の体質によってはアナフィキラシー・ショックを起こす可能性があること、もともとアレルギー反応を示していなかった人が比較的毒性の弱いハチに刺される場合であっても何度も刺されると体がそういったアレルギー反応を激化させる可能性があることは後で知ったが、それでも「放っておけばそれほど危険ではない生物」という認識に変わりはなかった。 ところがその認識は-少なくともアメリカ大陸では-間違いであったのだ。 アメリカ大陸にヨーロッパから養蜂目的でヨーロッパミツバチが持ち込まれた際、北米に定着したハチたちには特に変化がなかった。ところが南米(特にブラジル)に持ち込まれたヨーロッパミツバチたちは現地の温暖な気候に完全に適応してしまった結果、養蜂場から逃げ出し野生化したものが多かった。 そして野生化する段階で様々な外敵と対抗していくうちにその性質と生態がかなり変化してしまったらしい。この変化してしまったハチたちのことをAfricanized beeと呼ぶ(何故アフリカなのか番組内で説明があったようだが聞き逃した)。 Africanized beeは非常に巣を守ろうとする性質が普通のヨーロッパミツバチよりもずっと強く、そのためにずっと激しい攻撃性を備えている。 例えば部外者(人や動物)が自分たちの巣の警戒範囲内に近づくと、どこまでもどこまでも(だいたい半径800mの範囲内らしい)追ってくるし何時間でも攻撃し続けるのだそうだ。(普通のヨーロッパミツバチはずっと諦めが早い。) もちろん、元来はミツバチなので一回刺すと針を失いその個体は死んでしまうし、一匹の毒性は普通のミツバチと変わりはない。 問題は攻撃してくる数とその速さで番組内で専門家が行なった実験では20秒でおよそ120回。800回(?要確認)で毒性は人間の致死量に達するがそこまでいくのに大して時間はかからない。もっと体の小さな動物や人間でも小さな子どもだともっと致死量に達するまでの回数はもっと少なくなる。 1981年以降(?要確認)の死者数は米国内で15人、メキシコで350人とのこと。 ちなみに外見については、普通のヨーロッパミツバチよりほんの少し体が小さいくらいでほとんど全く変わりがない。遺伝子上に違いがあるということはわかっているが、現状はハチを巣ごと研究所に持ち帰り凍結させて殺した上で死骸の中から無作為に一定数のサンプルを選び、各個体の体の各部の大きさを測って他の巣のサンプルと比較対照することで判断しているとのこと(採取した巣の死骸の平均の値がそれぞれ、普通のヨーロッパミツバチの巣のそれとAfricanized beeのそれとどちらに近いか、そしてその比較した結果が全体的にどちらのものと近いか、ということを調べるらしい)。 Africanized beeは地続きで南米から中米そして北米へとあっという間に広がってきた。 現在の北限は米国コロラド州でコロラドの冬の寒さの中でも活動できるのだそうだ。普通のヨーロッパミツバチは冬の間は活動しない。 また普通のヨーロッパミツバチが春にしか巣作りをしないのに対し、Africanized beeは一年中巣作りをする。巣が壊れた時の修復能力も高い。そして彼らはヨーロッパミツバチの巣を容易に乗っ取ってしまうためあっという間に生息範囲を広げているのだ。 【ミツバチの巣を発見した場合】 1.決して自分で駆除しようとしないこと 2.小さな子ども、老人、ペットを屋内に非難させる 3.駆除のプロを呼ぶ 【Africanized beeに襲われた場合】 1.全速力でなるべく遠くまで逃げること 2.頭を守ること 3.避難場所を探す 4.水の中に飛び込んではいけない(ハチが水面に群がるから) 【Africanized beeに刺された場合】 1.アナフィキラシー・ショックの処置用にアドレナリン皮下注射を所持している場合は直ちに注射 2.襲われた人はたとえハチの毒にアレルギーがなくても病院で手当てを受けること 3.針を爪やクレジットカードなどでこそげ落とす(針のつけ根から出るフェロモンが他のハチに外的がいることを知らせる。襲ってきたハチを叩き潰してもこのフェロモンで他のハチが来る)(ピンセットなどでつまみ取ろうとすると針が余計に体内に入り込むのでこそげ落とすことが大事) 【ペットを被害から守るには】 屋内やガレージなどいざという時に避難できる場所へのペット用の出入り口を作っておくこと 【人家に巣を作るハチ】 (普通のミツバチを含め)ハチは人家や庭に巣を作ることも多い。特にAfricanized beeは普通のヨーロッパミツバチよりも小さな空洞にも巣を作ることがあるので、庭に置いてある植木鉢や排水溝の蓋の中、壁の中から外にパイプを通している穴の隙間など、密閉性が高くそれでいてハチが通れる穴があるような空洞には注意する。入り口を塞ぐのが効果的。例えば壁にあいたパイプの穴の隙間の場合針金を折りたたんで詰め込んでおくだけでもよい。植木鉢の場合はもっと簡単で底の穴を下に(口の部分を上に)しておけばいいだけ。
by liyehuku
| 2008-04-21 02:16
| Movie/TV
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