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2008年 07月 31日
歯の被せ物が取れた。
前回の妊娠の時も同じような時期に詰め物だったか被せ物だったかが取れている。 先日出産した知人も確か同じような時期に歯の治療を受けていたはずだ。 ひょっとしたら赤ちゃんにカルシウムを奪われて歯が痩せているのかもしれない。 そんなわけでここ数日、歯科医探しと歯の治療、そのついでに郵便局へ行き買い物を済ませ・・・・・・という具合にいったん家を出るとそのまま出ずっぱりで、なかなか休息が取れない状態だった。 娘のサマーキャンプが先週で終了しているため、彼女を連れての外出である。 そして夫の誕生日。 娘の誕生日の際の予行演習も兼ねてケーキを焼くなどしていたため、家でもなかなか忙しい。 Bamixのハンドミキサーを使ったのだが、分量が2倍のせいなのか全卵が泡立たず、結局クリーム状になった状態から30分ほど自力で泡立てる羽目に。 生クリームも気温が高いせいかなかなか泡立たない。 娘の誕生日と言えば私は既に臨月に入っている。 ひょっとしたら分量をレシピ通りにすれば(少なくとも生地に使う全卵の方は)ハンドミキサーで何とか泡立てられるのかもしれないが、もしこの調子で途中で産気づいたりしたら困ったことになるかもしれない。 ケーキは買ってきた方が無難か。 その夜、寝かし付けたと思った娘が泣き出した。 娘は夜はわりによく寝てくれる方だ。頻繁な授乳が必要だった時期でも、3~4時間はまとめて寝るのが普通で、育てる方は楽だった。 成長して授乳の必要がなくなると、夜は9時ぐらいに寝て朝は7時くらいに起きるように。たまに夢を見るなどして明け方に1~2回目を覚まして泣くことがある以外に目を覚ますことはない。 その娘が深夜に何度も目を覚まして泣く。 最初は夢を見て寝ぼけて泣いていたので、私は相手にしなかった。 どうせ一緒に寝ているのだ。そのうち泣き止むだろう。私も疲れ切っていた。 寝ぼけて泣き出し、そのうちうとうとしてまた泣き出す・・・・・・といったことが数回続く。最初は30分くらいの間隔で泣いていたのだが、回を追うごとに少しずつ間隔が短くなった。訴える内容も夢の内容から現実のこと(私が放ったらかしにしていること)へと移ってきたようだ。 「おかあさん、いないー」 「おとうさああん」 「おかあさああん」 「抱っこー、抱っこー」 「おかあさん、どっか行っちゃったああああっ」 と叫ぶ。 私はとうとう、 「もうっ、勘弁してよ!隣に寝てるでしょっ。お母さん、今休んどかないと明日動けないんだって」 と叱り付けた。 妊婦は暑がりだ。寝苦しい夏の夜。ただでさえ体温高めの幼児。 蹴っ飛ばされる(泣いて暴れる足が当たる)のでますますイライラしてくる。ベッドの反対側まで私が逃げると娘はますます激しく泣く。正直なところ、私は心底うんざりしていた。 別室でまだ起きて作業をしていた夫があやしにきた。しかし夫が抱っこしてやっても娘は激しく泣き収まる気配がない。 私はしぶしぶ起き上がる。ベッドの上で娘を膝の上に座らせ後ろから抱きしめてやるとようやく落ち着いた。ジュースと麦茶を飲ませてやるとそのままいつものように眠りについた。 ちょうど、 「次の子が生まれたら4人で一緒に寝るのはちょっと難しいね。どうしようか?」 という話をしている時期である。(現状はサイドカー方式。大人用のベッドに柵を一つ外した娘のベビーベッドをくっつけている。) 娘をどこにどう寝かせるか、できれば何とか一人で寝てくれるようにならないだろうか、という話をしているのだ。 娘の「赤ちゃん返り」も始まっている。 少し前まではできないことを積極的にやってみようという姿勢が見られたのが、今ではできることをできないと言い張る。 できないことに挑戦してみたい気持ちと、できてしまうと母親から手をかけてもらえなくなるという寂しさの間で葛藤しているらしいのが傍から見ていてもわかる。 私のお腹が大きくなるにつれ、娘の赤ちゃんに対する興味も増してきた。他の家の赤ちゃんを見ると喜ぶし、雑誌や絵本でも赤ちゃんの写真や絵を見つけては「赤ちゃん!」と指差す。ぬいぐるみや人形の世話をすることも増えた。 ところが動くお腹に娘の注意を促して、 「触ってみる?」 と言ってみても、娘は「触りない!」「触んない!」と言って決して触ろうとしない。 いまいち得体が知れなくて怖いという気持ちと、何だか面白くないことになりそうだという嫉妬が混じっている様子が窺える。 最近大人用のベッドで寝たがることが多い。 それが私と夫の間に寝たいからなのか、それとも私が寝る時に体の左側を下にして寝るのが楽で、それが娘に背中を向ける格好になるのが嫌だからなのかよくわからない。 2週間くらい前だったか、夜寝る時夫と私の間に来たので、 「じゃあさ、○○ちゃん(娘のこと)のベッド赤ちゃんにあげようよ。もう使わないんだったら、ね?」 と言った。 私の内心に「もー、この暑いのにしょうがないなあ」という気持ちはあったものの、別に怒っていたわけではない。 今あるベビーベッドに赤ちゃんを寝かせて、私と夫と娘は大人用のベッドで寝る、というのは現状では一番楽な方法なのだから、逆にそうしてもらいたいという気持ちの方が強かったが、それだってそれほど期待していたわけでもない。 でも娘は激しく泣き出した。「私は傷付いた!」ということを訴えるかのようにしばらく泣き止もうとしなかった。 いつもは私が平日相手をしてやれない分を、休日で夫が代わりに穴埋めしてやっている。 しかし、ここ数日忙しくしていたせいで、一緒にいてもろくに相手をしてやれないどころか、 「ごめん、お母さん、忙しいから後にして」 「そんなにぐずぐず言うんだったらベッドの部屋でお昼寝してきなさい!」 と邪険にしたり叱り付けたりすることが多かった。 「これじゃ、一人で寝かせるどころじゃないね」 と私は夫に言った。 しかし一緒に寝ていてもこうなのだ。物理的な距離が近いだけではだめだということだろう。 こんなに小さな子どもでも-いや、だからこそ、だろうか-そんなことがよくわかっている。
by liyehuku
| 2008-07-31 06:12
| DD&DS
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Comments(4)
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am-tm at 2008-07-31 23:56
そうね、子供は、よくわかっているし、よく、
覚えています^^ 後に、あのとき、お母さん、こう言ったよね・・・ などと言われて ごまかし笑いをするのも、 今更ながら、情けなくなります・・・ 気づいたときに、早めの修正をしておくのが 良いのでは?きっと、ハッピイな思い出に 繋がると思います♪
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liyehuku at 2008-08-01 02:15
>そうね、子供は、よくわかっているし、よく、覚えています^^
私も、うちの母にしてみればちょっとしたこと、何気ない一言を今でもよく覚えています。それも子供心に傷ついた、というようなことばかり・・・・・・。 「お母さん、あの時こう言ったじゃん!」 「へ?」(←本当に覚えてないらしい) というやり取りが何度あったことか。 (しかし母に言われたた心温まる一言、嬉しかった一言をほとんど思い出せないあたり、フェアじゃないというか。「こんなことされた」ということはよく覚えていても「こんなことしてもらった」ということはあまり覚えていないのは人間の性なのでしょうか。それとも私自身の性格の問題なのか。) 「早めの修正」は耳が痛いです。 欠点だらけの母親として「これだけは」となるべく心がけてはいるものの・・・・・・。気持ちの切り替えが難しかったり、時には「後で謝ればいいや」と自分が八つ当たりしてるのになおざりな気持ちになったり。
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ぐり
at 2008-08-01 11:42
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>「お母さん、あの時こう言ったじゃん!」
>「へ?」 あるあるあります!ははははは 妊娠出産授乳で歯が弱くなるのは、やっぱりカルシウムを赤ちゃんにとられるからでしょうねー。 日本のお歯黒はそのために考え出されたものらしいですから。 カルシウムたくさん摂って養生してください。
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liyehuku at 2008-08-02 01:39
どうも、ありがとうございます。
お歯黒の話は知りませんでした。(弱った歯の保護とか補強になるんでしょうか。) カルシウムは牛乳・乳製品や妊産婦用栄養剤摂取で何とかしているつもりなのですが、「うっかり忘れ」がままあるせいなのか。 それともビタミンD不足のせいなのか。(でもある程度は蓄積可能なビタミンのはず・・・・・・) 気をつけたいものです。
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