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2008年 10月 16日
1.前期破水
自宅にて。 午前3時ごろ目が覚める。 トイレに行ってからすぐベッドに戻ったが寝付けない。妊娠のせいかそういうことが珍しくない頃だった。 1時間くらいたった頃、突然、お腹の中から「ぷちっ」という音がした。気になってトイレで調べてみたら透明の液体が漏れている。しかし少量なのでそれが羊水なのかおりものなのかよくわからない。 別の部屋で寝ている友人(看護師で助産師で保健師)を起こして尋ねてみると、 「触ってみてさらさらしているようなら羊水かも」 という返事。 トイレに戻って確認してみるとさらさらしている。 どうやら前期破水(規則的な陣痛が始まる前に破水すること)したらしい。 友人からは「羊水の漏れをできるだけ少なくするためにあまり動かないように。横になって休んでいるように」というアドバイスがあった。 2.入院 夫を起こして病院に向かい、約30分後に到着。 まだ病院の診療時間ではないので救急用の入り口から入る。 入院手続きは事前に済ませてあったのでそのまま産科へ。 破水を契機に15分に一回程度の規則的な陣痛が始まった。だんだん強くなっていると感じる。 「部屋の準備ができていない」という理由で別の部屋で一時待機。他にも妊婦とその夫らしい付き添いの男性がいる。看護師とやり取りからどうやら切迫流産で最近入院し、退院した直後にまた何らかの異常があって病院に来た人らしいことがわかる。 一方、私については羊水は少量ずつではあるが漏れ続けており、病院側でも「破水」という判断をしたらしい。 家を出る前に友人から「日本では前期破水すると抗生剤の注入がある」と言われていたが、それはなかった。 分娩監視モニターを付けられる。画面で陣痛と胎児の心音が確認できる。 3.緊急帝王切開の準備 午前7時~8時ごろだったか、出産に必要な処置(または必要になるであろう処置)に関連した手続きが始まり、それと並行して緊急帝王切開の準備も進められた。 IV(静脈点滴)が入り硬膜外麻酔のカテーテルを入れた時点で陣痛を感じなくなった。(硬膜外麻酔のカテーテルを入れる時、試薬用の硬膜外麻酔らしき薬品が注射器1本分注入されている。) トイレに起きることもできずベッドに寝たきりの状態に。 LDR(Labor, Delivery and Recovery)の病室に入った後、膀胱にカテーテルが入る。 事前に医師からは「水やジュースなどClear liquidなら摂取してもよい」という説明があったが、病院の看護婦からは「飲食は一切禁止」と説明される。(ただし、その後再度確認すると「飴やガムならOK」という許可が出た。) 4.オープンシステムについて 米国の病院は普通オープンシステム。妊娠・出産の場合、定期健診は基本的に担当医師のクリニックで行なわれ、出産は手術設備の整った大きな総合病院で行なわれるのが普通。ただし、担当医師は「この医療施設で医療行為を行なえる」というprivilegeがない限りその施設で医療行為を行なうことができない。1人の医師が地元の主要な複数の病院のprivilegeを持っているのが普通らしい。 病院から医師に連絡がつくまで、もしくは連絡がついてから医師が実際に病院に到着するまでずいぶん時間がかかっていたような印象があった。 主には私の陣痛が強くなくて子宮口が開大するまで時間がかかったためだと思う(先日見学に訪れた際の病院側の説明では、「私の担当医師は子宮口が3cm開大するまでには病院に到着している」とのことだった)が、ひょっとしたら私の入院した曜日が土曜日だったということも関係しているのかもしれない。 というのは、その後起こった、病院と医師との連携の悪さをうかがわせる出来事のいくつかについて、それ以外の理由が思いつかないからだ。 (まず、出産した後で新生児に必要な母親の情報(血液検査の結果など)が担当医師から病院に渡されるまで時間がかかったこと、そして、医師が到着して私の病室に初めて来た際の病院側の看護師との会話-「○○さん(担当医師のクリニックのN.P.または看護師)はどこですか?」「今日は来ないよ」-から。) 5.子宮口開大を待つ LDRの病室で。 足が動かず頭がぼーっとしている。時間がたつにつれ足は動くようになったが痛覚はない。 医師に「陣痛を感じない。硬膜外麻酔のせいではないか?」と尋ねると、 「モニターで確認すると陣痛は1時間に4回程度来てます。硬膜外麻酔は切ってあるんです。足は動くんでしょう?陣痛を感じないのはIVで体液が増えて感覚が鈍っているでいです」 という返事が返ってきた。 これについてはいまだに納得していない。(誰かにつねられても「触れられた」という感覚はあっても痛みは全く感じない状態だったのだ。IVでそうなるとはどうしても思えない。最初にカテーテルを通した時の試薬の量がアメリカ人に使う量としては標準であっても私にとっては多すぎたのではないかと思っている。) 午前10時~11時ごろ。 相変わらず頭はぼーっとしている。 「どんな調子ですか?」と病院側のN.P.に尋ねられて「とにかく眠たいです」と答えると、 「これからが正念場だから今は眠って休息してくださいね」 と言われる。 モニターから胎児の心音が聞こえているので安心して時々うとうとしているが、ふと心配になってN.P.に、 「破水してから6時間くらいたつんですが感染症の心配はないんですか?」 と尋ねると、 「破水しても24時間は心配要りません」 との返事。 6.微弱陣痛 その10~20分後、担当医師が入ってくる。 「1時間に4回程度陣痛は来てますがとても弱い」 とのこと。 「今は何も感じませんが、緊急帝王切開の準備をする前にはちゃんと感じてましたよ」と言うと、 「子宮口が開くのに必要な陣痛の強さは数値でいうと200以上です。あなたが感じていた時には100程度ありましたがそれでも足りません。それが今では30か40程度しかありません」 との説明。 「オキシトシン(陣痛促進剤)を使うか緊急帝王切開にするか決めてください。オキシトシンを使用すると子宮破裂の可能性が2倍になります。100分の1のものが2倍になっても2%になるだけですが2倍は2倍です」 と言う。 「今すぐ決めなくてはいけないのですか?破水しても24時間は感染症の心配はないと聞きましたが」 と尋ねると、 「破水して9時間が経過すると感染症のリスクが高くなります。だから今すぐ決めてください」 という返事。 オキシトシンを使用する、と医師に伝える。 7.陣痛促進剤の使用 IVがオキシトシン入りのものに換えられる。 相変わらず陣痛は感じず、モニターから聞こえてくる胎児の心音を聞きながらうとうとしていると、急にばたばたと病院側の看護師が1~2名入ってきて体勢を変えろと言われる。お産が進まないのは仰向けに寝ているためだろうということで横向きになれとのこと。 看護師の1人から「何ぐずぐずしてんの!」とでもいう感じで"Turn! Turn!Trun!"と急かされるが下半身の感覚が鈍っているので体が思うように動かず、結局2人の助けを借りることになった。 8.処置室に移動 その直後、担当医師と看護師数名がさらに入ってきた(総勢5~6名ほどになった)。 モニターからは規則的に心音の音が聞こえている。何が何だかわからないでいる私と夫に医師が、 「胎児の心拍が下がっている。すぐに処置室に入ります。これから緊急帝王切開します。子宮口は今が全開なので、帝王切開する前に一度だけ胎児を引っ張り出してみようと思います。それが(経膣で出産できる)最後のチャンスになります」 と説明する。 医師も看護婦もとにかくみんなひどく慌てている。処置室まで搬送されるまでの間、あっちこっちにベッドをごっつんごっつんぶつけられながら、それでも私と夫は今ひとつ事態を飲み込めないでいた。 <続く>
by liyehuku
| 2008-10-16 08:05
| The Baby Is Coming2
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